縦に移動する幽霊

母親が実際に体験した話です。

母は1人でアパートの2階に暮らしています。下には若い男の人が住んでいますが、その人は彼女の家に行ってしまうことが多く、あまり帰ってこないそうです。

ある日、母は仕事から帰りいつものようにご飯を食べてお風呂に入り布団に入りました。

うとうとしかけた頃、下の部屋の物音で目が覚めたそうです。
ガタガタと大きな物音だったので久しぶりに帰ってきて片付けでもしてるのかな？とそれほど気にしていなかったそうです。

しばらくすると物音も消えて、もう一度眠りにつこうとした時、今度は自分の部屋からガタガタと大きな物音が聞こえ始めました。
さすがに怖くなり布団の中でじっとしていました。すると、体が動かなくなりました。金縛りにあった様です。

恐怖でどうすることもできないでいると、いきなりバッと布団を剥がされました。必死に金縛りが解けるのを祈り続けるしかなかったそうです。しばらくして金縛りも解けて目を開けてみると、布団が本当に剥がされていました。

一体なぜその様なことが起きたのかは分かりませんが、直感的に1階にいた幽霊が2階に移動してきたのだと思いました。

とりあえずお部屋でお香を焚き浄化したと聞きました。
それからはその様な出来事は起きていないそうです。母が無事だったことが何よりですが、不可解な現象なのでその話を聞いたときに鳥肌が止まりませんでした。