不思議な光の玉

怖くはないのですが、とても不思議な体験を思い出したので投稿してみます。

私が小さな頃、母の運転する車に妹と乗っていたときの体験談です。
時間帯は夜、自宅近くのくねくねと曲がった田舎道を走っていました。
近くに住む親せきの家からの帰りだったと思います。
日中は自転車で走ることもある、通り慣れたいつもの道です。

いつものように、車の中で音楽を聴いたり会話したりしながら乗っている車。
何の変哲もなかったのですが、なぜか急に目の前が明るくなりました。
なんと、人の頭ほどの大きさの光の玉がひとつ、車の前を勢いよく横切ったのです。

助手席に座っていた私だけでなく、運転していた母、後部座席にいた妹も光の玉を見ていました。
これまで心霊体験などしたことが無い3人ですが、フロントガラスの前を猛スピードで横切る謎の光の玉を、全員目撃していたのです。

細い田舎道のため対向車などはいなく、もし対向車がいたとしても、フロントガラスを横切るような光り方はしないはず。
私たちは興奮して「火の玉だ！火の玉が出た！」「今の何！？流れ星！？」と騒ぎました。
もし本当に火の玉や流れ星だったら、落ちた場所が燃えているはずですし、道路沿いのお宅にぶつかって破損したり、火事になったりするはずです。

しかし、その後は火事や家が壊れたといった話を聞かなかったので、もしかしたら小さいころに見た夢が印象的過ぎて現実だと思っていたのかと思っていました。

それから何年も経ってから、一緒に車に乗っていた妹・母に「昔、光の玉を見たよね？」と聞くと
二人とも「見た！」と。

結局、光の玉の正体は分かりませんでしたが、今でも時々話題にあがる、不思議な光の玉の目撃談でした。