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不思議体験

Mikeさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

とうめいなどろぼう
短編 2022/07/02 13:10 744view

亡くなった祖父母の家を管理する目的で住んでた頃の話

祖父母の家は木造2階建ての一軒家、築年数はわからないが家の雰囲気からして年季がはいってるのがわかる。

当時、働きもせずダラダラしていた自分に父親が「働きもしないのなら空き家の管理がてらそこでダラダラしてくれ。」と任された家だ。

特にポルターガイスト現象が起こるとか、幽霊を見たとか、そういった事は一度も起こった事が無い。

ただ一晩だけ本当に怖かった夜がある。

自分は2階の部屋で寝ていたのだが、一階の勝手口が静かに開く音がした。そしてゆっくりと歩く音がする。

うわっ、泥棒だ!と思いすぐ110番。何もせず静かにその場で警察が来るのを待ってくれと指示を受け、文字通り息を殺していた。

ところが、そのギシッ、ギシッ、というゆっくりとした足音は階段に近づいてきており、そして、キィ~という聞きなれた階段が軋む音がし始めた。

このままでは鉢合わせると思い、テンパった自分は何故そう思ったのかわからないが、相手を階段から突き落とせば勝算があると考え。

泥棒の階段を上る音に聞き耳を立てて、あと残り2段位だろうという所で大声をだしながら勢いよく部屋の扉を開けた。(部屋の目の前がすぐ階段)

けど、そこには何も居なかった。あれ?誰もいない。と思うと同時にすごい背筋が凍る恐怖を感じた。

恐怖のあまりヤバイ逃げなきゃと思った時。その目の前の階段から明らかに二人分の急いで階段を下りる音がした後、勝手口が勢いよく開く音がした。

自分も怖くて急いで家の玄関方向から家をでた。

しばらくして警察がきて事情聴取をされたのだが、泥棒は逃げたとしか言えなかった。信じてもらえないと思ったからだ。

今はもう住んでないけど、いまだにあれは何だったのかと思い出す。そしてなぜ最初足音は一人だったのに階段を下りる音は二人分したのかと。

謎のままだ。

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