お盆の夜中

私が中学生の時に実際に体験した話です。

私の実家の裏はお寺です。
自分の部屋の窓からお墓が丸見えなんです。

中学生だった私と姉はある年のお盆に夜中というか朝方の4時ぐらいまで夜更かしをしていました。
暑くて網戸にして過ごしていました。

そろそろ寝ようと２人で布団に入って電気を消してしばらくすると誰かが草履みたいな履き物で外を歩いてる音がしてきました。

(こんな時間にお墓参りする人おるんやー。)っと思いながら外を見ましたが誰もいませんでした。

姉に「なにしてんの？」と聞かれましたが私は空耳かと思いながら「なんでもないよ。」と言ってまた寝ることにしました。

そして暫くするとまた同じ音が聞こえてきました。

(またや。空耳じゃないんかな？)と思ったので姉に「なんか音聞こえん？草履みたいなので外誰かが歩いてる音。」すると姉は「なんも聞こえんよ。お盆にそんな話し怖いからやめて。」と言われたので(やっぱり空耳か)と思いながら寝付こうとするとその音が聞こえてくるのを繰り返していると睡魔に負けて寝てしまいました。

次の日起きて一緒に住んでいた祖母にその話しをしたら「お盆だしもしかしたらひいじぃちゃん帰ってきてたんかもね。裏がお寺だしね。」とあっさりとした返答でした。

私は元々少しだけ小さい頃から霊感があり見たり肩が重くなったりと怖い経験をした事もありましたけどこの時にした経験は不思議と怖くなく本当にひぃじぃちゃんが帰ってきてるのであれば一回も会ったことがなかったので少し嬉しいような不思議な気持ちになりました。

それからはあまり怖い体験などする事も少なくなったように思います。