アッカンベー

こどもの頃のはなし

ある日のこと母親に来客があり、母親が私にプレハブからおもちゃ持ってきてそこで遊んでなさいと言ったのでそうすることにした。

おもやの隣にプレハブ小屋があり普段は物置のように使っていた。中へ入ると薄暗くて湿った空気をいつも感じていたけど怖いと思ったことは一度も無かった。

おもちゃを2つか3つ抱えててプレハブを出ておもやへ入り左手でおもちゃを抱えて右手で窓を閉めた。
その時ガラス越しに映った自分の姿が怖かった。
窓を触っているはずの右手で右目を剥いて舌を出し
アッカンベーをしていた。

今でも思い出すとゾクっとするし、窓に映る自分の姿は怖くて見れない。