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心霊

陶芸参謀さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

K君のヤバい実家とお姉さん
短編 2021/10/22 06:44 1,314view

僕の友人のK君の話です。

K君の実家は僕の実家から歩いてすぐの場所にあるのですが、一見普通の二階建ての住宅で、幽霊が出そうな雰囲気ではありません。
しかし、K君はこの家で様々な心霊体験をしていたと言っていました。

K君が中学生の時、クラスメートたちと怖い話で盛り上がり、みんなでワイワイと恐がりつつも楽しい時間を過ごしていました。

放課後になり、もう少し怖い話をしようという話になり、みんなでK君の家に行って怪談話の続きをしようという流れになりました。
K君は拒んだのですが、F君の悪ノリにみんなが賛同して断れない雰囲気になってしまいました。

仕方なくK君はクラスメート5人を自宅に向かい入れ、リビングルームで怖い話をすることになりました。
F君は怪談の雰囲気を出そうと、部屋の電気を消して、畳の上でみんなであぐらをかいて怖い話を始めました。
外は夕暮れから夜の闇に包まれ始めました。

ちょうどみんなの話が終わり、F君の番がやってきました。

F君は自分の通う学習塾で聞いた怖い話を披露したそうです。
その内容があまりにも突飛で、現実離れしていたらしく、大爆笑が起こりました。

「おいF、作り話にも程があるだろ!笑」という風に和やかな雰囲気となっていきました。

ちょうどその時です。

「ドンドンドンドン!!!!ドンドンドンドン!!!!!」

と、隣の部屋に通じるドアから、何者かが拳を叩き付けたような音が聞こえてきたのです。

うわぁ!!っと全員が驚くと同時に、K君の全身に鳥肌が立ちました。

家族の留守を狙ってみんなを家に呼んだので、音のした隣の部屋には誰もいるはずがないのです。

最初は誰かが叩いてるんでしょ?と思っていたFたちも、K君の表情を見て察したようです。

ありえない事が起きている…
その瞬間、玄関からドアが開く音が聞こえました。

バタンッ!
うわああ!

玄関のドアを開けて入ってきたのは、K君の姉さんでした。
お姉さんはそこにいた全員をにらみつけ、「あんたたち……今怖い話してたでしょ…。集まって来ちゃってるよ…!今すぐやめなさい!!」
と怒鳴りつけられ、全員走って逃げ出したそうです。

霊も怖かったですがKくんのお姉さんも怖かったです。

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関連タグ: #事故物件#心霊
コメント(1)
  • 集まってくるんだ。

    2021/10/22/11:54

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