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心霊

水琴さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

怖すぎる、夫になりすました”何か”
短編 2021/08/03 18:58 1,807view
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私には霊感はありません。ないと思って生きてきました。心霊写真を見せられても「どこに写っているの?」という感じです。
ただ、祖母2人が亡くなった後は不思議な体験をそれぞれしています。

私は臆病なので、夜幽霊がぼーっと出てきたら心臓発作で死ぬ自信がある程です。
だから、神様だかご先祖様が霊が見えないように守ってくれているんだと勝手に思っています。

ところが、今までにどうしても解決しない体験が2回あります。
それは、布団やソファで横になっている時でした。

1度目は24歳の時でした。昔のことですが、ハッキリ覚えています。
この時は寝室で昼間に横になっていました。
すると、リビングの方から夫が「帰ってきたよ」と言うのです。私は金縛りにあった感じはしませんでしたが、目がリビングの方へ向けられません。

更に夫が昼間に帰ってくることはまずありません。

「嘘」と言っても、その声は「いや、オレだよ、オレ」と言います。ちょっと笑っているような声でした。夫は仕事中なのであり得ないのですが、目も身体も動きません。
それで、私はその声に向かって「じゃ、あなたこっちへ来て」と言いました。
すると、「いやぁ、オレだよ」と繰り返すばかりで決して寝室へは入ってきません。

あれは何だったのでしょうか。
夫が帰ってくる頃には忘れていました。

それから数年経った頃、私がリビングのソファで横になっていると誰かがリビングに入ってきたような感じがしました。家の中には私1人しかいません。
私はとっさに以前のことを思い出したのかどうかはわかりませんが、何故か泥棒などとは思わず、夫になりすました”何か”だと直感しました。

リビングに”何か”が入ってきた時、背筋が寒くなったのを覚えています。

その”何か”は自分が私の夫であるとは言いませんでしたが、私は身体が動きません。昼間なので部屋の中は見えますが、横向きになっていたので背中の方が見えません。

咄嗟に私は「南無妙法蓮華経」と唱えました。
しかし、効き目はありません。”何か”が部屋にいて私に徐々に近づいてくる気配だけは感じます。

その時、”何か”が私の横向きの背中に張り付いたのです。
その途端、背中に凍りつくようなゾーっとした冷たさが走りました。もうパニックです。でも、身体は動きません。
私は恐れから怒りに変わっていました。

とっさに「もう、あっち行って!」と知らぬ間に叫んでいました。でも、声が出ていたかどうかはわかりません。
でもそれをきかっけに背中の”何か”はスッと消えたのです。

以前テレビである芸人の彼女さんが似たような体験をしたという話を聞きました。
よくあることなのでしょうか…。

また”何か”が来ると思うと怖くて仕方ありません。

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コメント(1)
  • 私の妻も同じ体験をしていたので驚きました。

    2023/08/11/06:48

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