学校の七不思議を作ろうとしたときの話

小学生のころオカルト好きだった私はよく友達と怪談話をしていた。

ある日私はその友達と学校の七不思議について話し合った。

会話は大いに盛り上がり遂に「自分たちでこの学校の七不思議を作ろう」ということになった。

私たちはその日から昼休みになると学校を探検し七不思議の定番である音楽室や理科室、トイレなどを探索した。

しかし、そう簡単に心霊現象に遭遇することもなくだんだん探索にも飽きていたとき

「〇〇(私の名前)これみて！これみて！」

友達が天井を指さしていたので見るとそこには上靴の足跡がたくさんあった。

そこにはと言ったがよくよく見ていくと学校の廊下のあちこちの天井に足跡が存在しており、

そのあまりの数に私たちの興奮は冷め、少しずつ怖くなってきていた。

放課後、私たちは担任の先生に天井の足跡を見せた。

何故先生に見せようと思ったかは全く覚えていないが、先生が笑ってこう言ったことは覚えている。

「多分上靴を天井に投げて遊んでいる子が多くいるんだろうね。」

早く安心したかったからなのか私も友人も全く疑うことなく納得し、七不思議の続きを探すのもその日からやめてしまった。

その後、私が卒業するまで天井に上靴を投げて遊ぶ生徒を見ることはなかった。