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妖怪・風習・伝奇

prudence1968さんによる妖怪・風習・伝奇にまつわる怖い話の投稿です

学校の怪談
短編 2023/02/21 00:14 1,202view
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ベタで申し訳ないが、自分が通った小学校に伝わっていた怪談。
怖いどころかほほえましい話。

一つ
音楽室の天井板が、深夜になると女の声で「1枚、2枚…」とはがされていく。
朝になると元通り。
教壇に向かって左の天井板の角は欠けて穴が開き、茶色のしみができていた。
その天井板からはがされるらしかった。
番長皿屋敷をもじったのだろう。

一つ

図書館では、やはり深夜になると書棚の本が全て横向きにギューギューに詰まる。
ちょっと想像しにくい…。

一つ
体育館のステージ下の物置(式典に使うイスとかが収めてあるあの場所)に母子の幽霊が出る。中央の奥に座っている。
昔、そこで子を道連れに心中したらしい。
これは、皆んなちょっとだけ怖がっていた。

一つ
学校の裏山の花壇に小指が埋められている。
昔、宿直の先生が給食室を借りて夕飯を自炊中、誤って小指を切断してしまった。

切断した小指は見当たらなかったが、作ったハンバーグをかじったら中から出てきたらしい。
小指はもう火が通ってしまっていて、手術も無理だと思ったその先生は、宿直室にあった小さな甕に小指を入れ裏山の花壇に埋めた。

これにはちょっとした後日談がある。
私が3年生か4年生頃、裏山の花壇の植え替えをすることになり、皆んなで土を掘り返していたら、誰かがその花壇の端に埋められた甕を見つけた。口の直径は10cm位。
皆んな小指の話は知っていたから、色めきたった。
「小指が入ってんじゃねーか?!」
が、さすがに甕をほじくる人はいなくて中身は謎のままだった。
小指はともかく、なにゆえにあそこに甕が…?

ということでどれも無理のある話なのだが、私が小学生だった6年間に真相を確かめた人はおらず、案外どれかが本当だったりして、なんて思ったりもする。

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