奇々怪々 お知らせ
           
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不思議体験

見なければよかった
短編 2021/02/13 18:12 1,834view
家の周りは住宅街で小さい頃は目立ったものは何もなかった。
数ヶ月前から、新しく建てられ始めているタワーマンションだけがやけに目に入るようになって、
これからこの辺もタワマンだらけになるのかな、
うちがタワマンの影に入ったりしたら嫌だな、と思いながら眺めていた。

その日は晴れていた。
学校から帰ったあと、
友達と塾に行くために歩いている時、雲ひとつない空の中を大きな火の玉が横切って、
タワマンの中に落ちていった。
流れ星にしては大きい。
最初、飛行機が燃えて墜落し始めているのかと思ったくらいだ。

うわ、っと声を上げると隣にいた友達、が何?と聞いてきた。

今の火の玉見なかったの?と聞いたら見ていないと答える。
落ちたにしては音もしないし、私の気のせいかな、と首を傾げてみたけれど、
どうしても気になって、タワマンのそばに行ってみた。

まだ日も傾いていない時間帯。

タワマンの周りは囲いがしてあって、中には入れないし、
ただ、大きな作りかけの建物があるだけだった。

ねえ、本当に見たの?
友達は気のせいじゃない?みたいな事を言わなかった。
何かが見えたのなら、きっと何か理由があるよ、
そう言ってタワマンの反対側を確かめに行った。

私は、彼女の優しいところが大好きだった。
少し心が暖かくなって、彼女の後を追うと、
首を真上に傾けて、動かない彼女がいた。
どうしたの、と声をかけても何も言わない。

不思議に思って、彼女と同じ角度で同じ方向を見てみると、何かが動いて見えた。
人影?ううん、動いているのはもっと建物の奥。
何かの光が天井を照らして、動いているのがチラチラ見えるんだ。

何あれ。

建設現場の仕事はもう終わってる。
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