昔の知人が現れた

この不思議な話は一年前の話になります。

当時私は仕事のことと家庭の事で悩んでいました。どうやったらもう少し効率よく仕事をできるかとか、どうやったら人間関係がもう少し良くなるかを考えて悩んでいました。

ある日家庭で喧嘩が起きました。

やるせない気持ちで不満を通り越して私は放心状態になっていました。何も手につかない気持ちでした。何もやる気が出ない状態で、明日が来るのが嫌で現実逃避にスマホを眺めていました。

それでも時間は止まってくれる事はなく、刻々と時間は過ぎます。

もうそろそろ明日の準備をしないとと、まず洗ってないほったらかしにしていたキッチンへ向かいました。

心は何もかも疲れ切った状態です。

頭はぼーっとしていました。何も考えたくない。そんな気持ちでした。

無の心で皿を洗おうとしたその時、

信じられない感覚に襲われました。こんな事は今まで起こったことはない。

後ろの方で気配がしたのです。後ろの方で人の影を感じました。少し目をそちらの方にむけたら、

下はジーパンを履いて上はTシャツを着たモノクロに近い人が見えたのです。その人はほぼ雰囲気的に昔の知人のように見えました。

その人が、大丈夫だと言い肩に手を置いてきたのです。

ほぼ心ここに在らずの私が、その事でびっくりしふと我に帰りました。

この事は誰にも相談できないし理解もされないと思いますが、生きた人が見えたのは何現象だったのか。

私が疲れすぎて錯覚を起こしたのか、無の境地だからそういうのが見えたのか今でも不思議です。