あだ名が「セレブ」だった女

大型スーパーで働いていた時の話です。

全身、バキバキのブランド品で固めた姿で出勤する女性がいたんです。

あだ名は「海外セレブ」仕事にくるのに犬を連れていたりする変わった人。

お金持ちのキレイな奥さんなのに、なんでスーパーで働いているのか不思議でしたが「ファッションを見せびらかしたいだけみたいよ」という話を聞いていたので何だか気の毒な人だと思っていました。

「給与明細なんて見たことない」

「自分の時給なんてしらなーい」とすました顔で言われると

「今すぐ辞めてくれ」と思うが言えない。

同じ時期に、更衣室のロッカーから小銭やポーチなどどうでもいいような盗みをしている事が問題になりました。

私も、傘と靴を盗まれていました。更衣室には防犯カメラはつけられないので出入口に緊急で設置すると、すぐに犯人が見つかりました。

犯人は、海外セレブです。

お金があっても、高級ブランドの洋服で身を包んでも埋められない何かがあったのか今まで盗んだ物を返却するように上司に求められると、財布だけでも5つ。

キーホルダーや、ロッカーの鍵、米10キロ、お酒などなど段ボール一個では収まらないくらい盗んでいました。

海外セレブの闇は深そうです。

その後、退職した彼女はお客様として来店しますが万引き防止で警備員つきです。人は見た目で判断できないなと感じた怖い話でした。