橋の柱を数えたら…

地元に大きな川があります。その上にかかる橋から、学生が度胸試しで何度も飛び込みをしていました。
ただ、数年に1度川に流されて死んでしまう人もいたんです。
でも大きなニュースになっても、毎年夏には人が飛び込むスポットとして人気でした。

川も大きく深く、綺麗なのでBBQなどをしに集まる人も多かったです。

ある時、橋の柱の数が数える人によって違う？と、噂になりました。

しかも、それは死んだ人が柱になっているからその数だけ増えていると。
地元の若者たちはその噂を聞いて動画を撮りに行っていましたが、橋の数は変わらず。

結局デマじゃないかー！となっていましたが、ある日飛び込みついでに来た男子が1本多いと言い出しました。

他の人が数えてもそんなことはなく、そのまま飛び込みスポットへ向かいました。

そして、いつものように橋の上から飛び込み川遊びしていると、先程柱の数が多いと言った男性が戻ってきません。

飛び込んだ時に気を失い、溺れてしまったのです。

幸いにも、仲間が助けに向かい助かりましたが、運が悪ければ亡くなっていたかもしれません。

それから、柱の数が増えて見える人は死が近い！との噂が立つようになりました。

真意はわかりませんが、亡くなった人の霊が飛び込みを阻止したかったのかもしれませんね。