江東区の児童公園の鏡

私のいとこは江東区のアパートに住んでいました。
近所にはこぢんまりした児童公園があり、ここの女子トイレの右から3番目の鏡を夜に覗き込むと自分の死に顔が映ると言われています。

この都市伝説が原因で女子トイレは寂れていました。しかしいとこは下校中に腹痛に襲われ一回だけ利用したことがあるそうです。

右から3番目の鏡はできるだけ見ないように俯いていましたが、出る際にちらりと目をやってしまったところ、問題の鏡面にべったり指紋が付いていて縮み上がったそうです。

さらには夜になると公園の周辺を徘徊する認知症の老婆がおり、彼女は若い頃に例の鏡を覗いて気が狂ってしまったのだ、と皆が噂していました。
鏡に指紋を付けた犯人は気の毒な老婆かもしれません。

昼間でもめったに遊んでいる子を見かけない不気味な場所で、地元住民には鏡公園の別名で敬遠されています。

一体女子トイレで何があったのでしょうか？詳しいことはいとこも知りませんでした。