私を守ってくれた3人

私は前から人よりちょっと勘が鋭いところがありました。

と言っても占い師のように、何でも分かるわけではなく 悪い予感がする。いいことが起きそうなど、ほぼ ヤマカンに近いようなものでした。

30代後半で、私は今の主人と結婚しました。お互い高齢ということもあり主人は1日も早く子供を欲しがっていました。

しかし私は、その言葉とは裏腹に 今は作りたくないと気乗りしませんでした 。

子供が嫌いだったわけではありません。むしろ好きでした 。結婚したら 早く子供が欲しいとさえ そう思っていたのに 、なのになぜ？自分でも 不思議な感情でした。

しかしそんなこと主人に言えるわけもなく 、ほどなくして私は妊娠しました。

妊娠しても 私の感情は変わりませんでした。

初めての妊娠に嬉しいはずなのに 不安な感情がつきまとい、病院に行く日さえも 先延ばしにしていました。

妊娠検査薬 で陽性反応が出てから2週間。私はようやく重い腰を上げ 産婦人科を受診しました。

そこで言われた言葉はこの妊娠は継続しないであろうということでした。 赤ちゃんが入っている袋が全く成長していなかったのです。 私は思わずその場で泣き崩れました。

嫌な予感とはこのことだったのかと 、また 私がもっと早く病院に来ていればと 涙が止まりませんでした。