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心霊

花楓さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

こっくりさんが連れてきたのは、、、
短編 2021/09/13 16:25 701view
これは私が小学校3年生の時のお話です。
当時、口裂け女やトイレの花子さん、こっくりさんといったオカルトものが学校で流行っていました。
雑誌でもこっくりさんのやり方なんていうのを特集していたりしていて、私たち小学生は興味津々。
やり方まで書かれていたら、実際にやってみたくなりますよね。

ある日、放課後の理科室で友達4人で集まって、こっくりさんをやろうということになりました。
ひらがなや《はい》《いいえ》鳥居の絵が書かれた紙を用意して10円玉の上にみんなで指を乗せました。
「こっくりさん、こっくりさん、来てください…」
「こっくりさん、来てくれましたか?」
《はい》の所に10円玉の上に載せた指が動きます。

それから何を質問したか覚えていませんが、しばらくこっくりさんを続けました。
指が動く度、キャーキャー悲鳴を上げていましたが、みんな心の中では友達のうちの誰かが動かしているに決まっていると思っていたと思います。
そろそろこっくりさんを終わろうということになって、
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
とみんなで言いました。
こっくりさんの答えは《いいえ》

みんなの顔が一瞬引きつりました。
その直後、友達の1人が理科室の隅を指差して小さく悲鳴を上げました。
友達の指差す方を見ると、天井にまで届く程の大きさの白いモヤが。
何となくキツネの形のようにも見えました。
他の子たちにもそれが見えたようで、みんなで慌てて理科室を出ました。

理科室を出た後、最初に悲鳴を上げた友達が気分が悪いといい出し、水道の所へ連れて行きました。
友達はえずき、つばを吐き出しました。
それが私に薄汚い虹色に見えました。
恐怖心からか、もしくは夕方だったので、夕日に照らされてそのように見えたのかもしれません。
友達も落ち着きを取り戻し、みんな帰宅の途につきました。

その出来事があって以降、誰もこっくりさんをやりたいとは言い出さず、当時はそれでもう終わったことだと思っていました。

ですが、まだその話には続きがあったのです。

10年後、私は大学生になりました。
付き合っていた彼が地元の友人に、私の写真を見せたのですが、その友人は驚くことを口にしました。

「お前の彼女の背後に、怒った顔のおじさんが写ってる。このおじさん、たぶん最近じゃなくてだいぶ前から憑いてるよ。彼女、遊び半分で心霊スポットとか行った?」
そう言われたそうです。
私は、ゾッとしました。思い付くのは小学生の時のこっくりさんだけ。
こっくりさんがおじさんの霊を連れてきたのでしょうか。
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