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呪い・祟り

ホワイトさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

ナメクジの呪い?
短編 2021/07/25 14:26 1,539view

私が小さなころの怖い記憶です。

ある冬の朝、保育園へ行く準備をしていました。母に急かされ、着替えをして黄色い帽子を手に取った時でした。
なぜか帽子に小さなナメクジがついていました。私は急いでいたためナメクジを手で取って放置して保育園に向かい、そのまま昼はいつも通り過ごしていました。

夕方、保育園でみんなとかくれんぼをしました。私はじゃんけんが弱かったため、見事鬼になってしまいました。
目を隠して1分数えます。そのときでした。背中がもぞもぞっと何かが這う感覚がしたのです。ありんこでも這っているのかと思ったら、正体はナメクジでした。今日はナメクジに好かれてる日だなぁと呑気に捕まえて逃がしました。

そんなこんなで、1分がたったのでみんなを探しに行きます。1人目、2人目、3人目と次々と探し当てていき、10分経過したとき、残るは1人だけになりました。それから10分、20分と時間は過ぎていきますが、一向に見当たりません。さすがにみんなで探すことになりましたが見つかりません。

私は泣きながら先生に言いに行こうとしたとき、また背中に何かが這っている感覚がありました。またナメクジが背中を這っていたのです。私はイライラしながらナメクジを捕まえて草むらへと投げました。そしてこう言ったのです。邪魔しないで、と。
すると、なんとそのナメクジを投げた方向に異常な数のナメクジがいるではありませんか。私はここでようやく怖いと感じてその場を後にしました。

10分後、先生がやっと最後の1人を見つけ出しました。どうやら、かくれんぼ中に園外の草むらで脅かしてやろうとしたところ、寝入ってしまったようです。
無事見つかって安堵した時、ちょうど母が迎えにきたため帰宅しました。

のちにこんな話を聞きました。最後の子になぜかナメクジがたくさん這った跡がついていたと。その草むら付近にはナメクジが一列で這ったような跡も発見されたようです。
あのとき、もしかしたらナメクジは私に教えてくれようとしていたのでしょうか?それともナメクジの呪いなのか、真相はわかりませんがとにかく今思い返しても怖い不気味な記憶です。

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