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不思議体験

山道で見たもの
短編 2021/07/21 18:56 285view
私が小学生の頃の話です。

当時、私は虫取りが大好きな少年でした。

ある日、父に頼んで山に虫取りに行くことにしました。

場所は某県某市の山とだけ書いておきます。

早朝に出発したこともあり、山に着いた頃には周りはまだ薄暗く、なんともいえない雰囲気が漂っていたのをよく覚えています。

山道は舗装されておらず、足場の悪い道をしばらく登っていきました。

すると二手に分かれた道にたどり着きました。

左の道は登り坂になっており、まだまだ山道が続くように見えました。

問題は右の道だったのです。

右の道には大きな赤い鳥居がありました。

そのこと自体は別に不自然なことはないのですが、その鳥居はあまりにも赤かったのです。
まるで塗装したばかりのような、口紅を塗りつけたかのような赤さでした。

不自然な点はそれだけではありませんでした。

鳥居のちょうど真下に大きな藁人形が置いてあり、胸のあたりに巨大な鉄の棒のようなものが突き刺さっていました。

私は直感的にヤバいと感じました。
よくないもののように見えたのです。

私は右の道にだけは進みたくないと思い、父に左に行こうと言いながら手を引きました。

しかし、父は無言で私の手を引きながら右の道へと進んでいくのです。

私は虫取りも忘れて、父に泣きながら帰りたいと言いましたが、父は私に構わず鳥居の方へ歩いていきました。

私は父の手をふりほどいてもときた道を全力で引き返しました。
それほどまでに恐ろしかったのです。

なんとか車を停めた場所に戻りしばらくすると父が戻ってきました。

その後どんな会話をしたか覚えていませんが、とにかくその日は帰ることになりました。

それから十数年後、最近の話です。

私はふと山で見た鳥居と藁人形のことを思い出し、父にあの日見たものはなんだったのか尋ねてみることにしました。

「小さい頃に虫取りをしに山に行ったの覚えてる?」

「覚えてるよ」

「あの時さ、山道に鳥居と藁人形みたいなのあったでしょ。あれなんだったんだろうね。」

「えっ、そんなもんなかったぞ?」

父は何も見ていないと言うのです。
私の記憶違いでしょうか、それとも父が忘れているのでしょうか。
私が見たものはなんだったのでしょうか
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関連タグ: #人形#山#記憶
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コメント(2)
  • ファンキー中村さんの怪談で鳥居の道という不思議な話を聞いたことがあります。
    そのお話では異世界のような場所に繋がっていたような。
    もしかしたら別の世界が見えていたのかもしれませんね。

    2021/07/21/19:00
  • 冒険では、

    2021/07/21/19:25