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呪い・祟り

旅行先での奇妙な体験
中編 2020/11/16 00:20 642view
友人と2人で旅行に行き、旅館で起きた奇妙な体験についてお話します。
まだ、残暑が残る8月頃のことでした。なかなか予定が合わない友人と久しぶりにゆっくり過ごす時間ができたので、旅行に行く計画を立てました。2泊3日ツアーで巡るコースがあり、その内容の一つに遺跡巡りというものがありました。友人は遺跡に興味があるらしく、写真でしか見たことがないとのことだったため一緒に行くことにしました。

 バスで旅館についた頃には夕方だったため、チェックインを済ませ旅館の周辺を散歩し、大自然の空気に癒されていました。その旅館は和を感じる素敵な雰囲気で、怖い雰囲気などは一切ありませんでした。1日目は、ゆっくりと快適に過ごすことができました。

 2日目が遺跡巡りでした。その遺跡の歴史は古く、様々な諸説があり謎も多いところですが、神秘的な場所でした。
その遺跡を巡り終わって旅館に帰ってきたら、睡魔に襲われたため疲れたのだと思い、1人で仮眠をとることにしました。もう1人の友人は旅館から少し離れたところへお土産を買いに行きたいとのことだったため別行動しました。

仮眠をとっている最中に旅館の部屋の廊下側から黒色の人影のようなものが見えたので、友人が帰ってきたのだと思い、寝ぼけながらも話しかけました。その人の形をした黒い影は一度こちらを振り返り素通りしていきました。あまり反応がないなと思いながらも、眠気が強かったので気づいたら再び眠っていました。

外が暗くなったころに目が覚め、のどが渇いたのでお茶を1人で飲んでいたところ、友人が外から帰ってきました。「どうして途中に帰ってきたの?何かあった?」と聞いたら、「一度も旅館には戻っていないよ?」とのことでした。部屋には鍵がかかっていたので、外部の人ではないようでした。不思議に思いながらも寝ぼけていたのだ、勘違いだったのだとその時は思っていました。

奇妙な現象が起こったのは、その日の夜でした。友人と2人でお話しながら過ごしていたところ、触ってもいない本棚から一冊の本が落ちてきました。なぜ触れてもいないところのモノが落ちてくるのだろうと疑問に思っていましたが、気のせいだろうと友人と話し合いました。

その後も、触ってもいないブラシが落ちてきたり、気のせいでは済ませることができないようなことが多々起こりました。1日目と違うことがあるとすれば、遺跡を巡ったことです。一つの考えが脳裏によぎりました。遺跡から何かを連れてきてしまったのではないかと。

その日の夜、眠りにつく直前に女性のうめき声が聞こえました。てっきり友人が悪夢に陥っているのかと思い、起こしたのですが違ったようです。再び眠りにつこうとしたところ、はっきりと女性の苦しそうなうめき声が聞こえ、気にしてはいけないと思い目をつぶったところ今度は布団の周りを誰かが歩く足音が聞こえてきました。そこで私の意識が途切れてしまったのですが、朝起きて友人に昨夜起こったことを確認したところ、うめき声も足音も聞こえなかったということです。3日目はバスに乗って帰ってきたのですが、その後は何事も起こることなく平穏に過ごすことができました。

 なぜこのような現象が起こったのかは、未だに不明ですが旅行に出かける際には懐塩を持ち歩くようにしています。
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