幽霊の見つけ方

「せんせぇ～、幽霊の見つけ方ってのがあるんだ。やってみてよ！」

実にくだらないと思いながらも、

「分かった！だけど、手短にお願いな！」

と何も考えずに返事をしてしまいました。

ただ、今思えば、あの時早く彼らを帰らせておけば良かったと後悔しています。

「じゃあ、いくよ～♪
　
　まず、目を瞑って、自分ん家の玄関に自分が立っているイメージをしてください」

「おう、したぞ」

「次にぃ、家の窓を全部開けてみてください！1階の窓を開け終えたら、2階の窓も開けてね。」

「う～ん、ちょっと窓が多いから、少し時間がかかるな・・・」

・・・

「おう、全部開けたぞ！」

「じゃあ、これで最後！今度は家の窓を全部閉め直してください」

「おう。これも時間がかかるな」

・・・

しばらく時間が経ち、

「せんせぇ～、窓を開け閉めした時に、“誰”かとすれ違うようなことなかった？」

「・・・・・・おう、そんなことはなかったぞ。」

「ちぇっ、つまんな～い、せんせぇ～」