あのホテルは今…

遊ぼう遊ぼうと、こちらに絡んでくる様子を見て父も母も安心した顔。

私も？とはなりましたが、気にせず全力で遊び倒しました。

そしてとうとう疲れてしまい、私は寝ることにしました。

事件が起きたのはここからです。

みんなが寝静まった夜中。時間はわかりませんでしたが、部屋は真っ暗でした。

私は急にまぶしさを感じ、寝ぼけながらに目を開けました。

テレビがついていたのです。全画面真っ青でした。

そして私は気を失うようにすぐ眠りについた…のだと思います。

次に目を覚ましたのは、ちゃんと朝でした。

がここで異変に気が付きました。

弟が私に頭を下げていたのです。

父も母もふざけていると思っていたんだと思います。

ですが弟が頭を下げている光景を見た途端、ぶわっと鳥肌が。それに大量の冷や汗。

母が様子がおかしい私を見て体温計を持ってきてくれました。計ってみると３７.７℃の熱が。

急いで自宅に帰り、しばらくして熱は下がりました。

この旅行の話を現在２０歳の弟にすると「記憶にない」とのこと。

なんとも不思議な体験でした。

あのホテルはとても人気のホテルだったのに今は、取り壊されているそうです。