共通の夢

私には妹と、それから自分と同年の従姉がいます。年が近いので小さいときは一緒に遊んでいました。夏休みなどの長期休みの時はよく、いとこも住んでいるおばあちゃんの家に遊びにいきました。その日はまさしく、夏休みで、おばあちゃんの家に行っていた時でした。

おばあちゃんの家は北海道にある田舎で、周りは山ばっかりの自然にあふれたところでした。なので、遊び場といえば基本的に山の中だったり、おばあちゃんの畑だったりでした。夏はいろんな野菜が生ったり、名前も知らないような木の実が生ったりで、それらをいとこと私の二人はよくとって食べていました。

その日も私たちは庭になっている青い色の実(見た目はほとんどブルーベリー）を取ってボウルに入れて家に持ち帰って食べていました。すると、知らないものをあまり口に入れない妹が珍しくその実を口に入れました。すると、みるみるうちに妹の腕にぶつぶつができ、やがてそれは足や顔、全身に広がりました。そしてそれを見つけた家族によって病院に連れていかれました……

……というところで目が覚めました。私たちは3人共居間で雑魚寝しており、私は変な夢だなあなんて思いながら一人ぼーっと起きていました。ちょうどよくほかの2人も順々に起き、私はふと2人にさっき見た夢の話をしました。すると、従姉も同じような夢を見たというのです。

それから何度か、従姉とは同じ夢を見ることがあり、それは決まっておばあちゃんの家で、2人同時に雑魚寝している時でした。夢の内容としては、大きな岩山に化石を取りに行く夢(行く過程で川におぼれかけたというとこまで同じ)、玄関前で大きな蜂の巣を従姉がつついて蜂に襲われる夢、など、あまりいい夢じゃないので、段々と私たちが雑魚寝することはなくなりました。

大人になって会う機会も減った今、まだそんな夢を見られるのかは不明ですが、大人になった今でもこの話は度々話題に上がります。