イジメの報復

小学生の時、自分が所属していたグループがイジメをしていた。
殴ったり蹴ったりはせず、言葉でのいじりをメインに行なっていた記憶がある。

だがある日、そのイジメられていた子が学校に来なくなってしまった。
自分達は、遊んでいたおもちゃがなくなってしまったかのように少ししょんぼりした気持ちになった。

そしてある日のクラスでの朝礼で教室で待機していたとき、なんとイジメられていた子のお母さんが教室に入ってきたのだった。
今でも忘れられないが包丁を持っていた。

そして、そのお母さんは、「うちの子がこのクラスでイジメにあっていたことは分かっています。正直に、うちの子をイジメていた子は前に出てきてください。」と言った。
クラス中がしーんとなり、何をどうしたらいいのか分からず、先生もまだ職員室で準備をしていたようで、子供しかおらず、本当に静まりかえった。

そうしたら、そのお母さんが痺れを切らし、「今から1人ずつ質問をします。内容は、君はうちの子をイジメていたか、です。正直に答えてください。」。
そうして、本当に1人ずつ質問をされ、イジメていたグループ全員が質問されたら白状し、土下座をして謝った。
包丁をてにもったまま、激怒していて、自分は頭の中の時間が止まっているかのような感覚におちいった。

その後、先生達が駆けつけ、事はおさまったがいまでも強烈に、あの登場シーンが記憶に残っている。