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不思議体験

百太郎さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

神社でお参りしようとしただけなのに
短編 2022/04/25 19:58 1,087view

とある都道府県の一宮(県の一番大きな神社)に行った時の事です。

I県の一宮の神社に行きました。その時はちょうど正月の中頃でまだ冬の時期、日が沈むのが早かったことを覚えています。

突然神社行きたくなり自宅を出たのが2時頃でした。

3時30分頃過ぎに神社につきましたが、もともと大きな神社なので、たくさんのお宮や祀られている所をみたらかなりの時間になるだろうと思っていました。

表の宮から奥宮、祀られているものやご神木など、はじからはじまでしっかりみてお参りして16:30過ぎくらいになりました。

なぜか周りには人がどんどんいなくなっており、みんな暗くなってきたので帰っていくんだろうな、と思っていました。

私は暗くなっているにもかかわらず「まだ見たいな、もう一度おまいりしたいな」と思っていました。

神職の人が戸締りをしているようでした。その戸締りをしている人たちをしり目に、再度、奥宮を目指して大きな通りを石を踏みしめながらザクザクと歩いていました。

ふと、前から人が歩いてきました。

ちょっと不思議な歩き方をしているな?と思いました。

その人は老人のようで、すこしガニ股で歩いているような感じでした。

ふと目があいました。妖怪ぬらりひょんみたいな顔をした老人が私を睨みつけました。

私はふと「何睨んでんだこの爺さん」と思いましたが、まあいいかと思って前に進みました。

その爺さんが私を通り過ぎたとき、ふとなぜか「なんか戻らないといけないような、これ以上進んではいけないようなきがするな」と思いました。

そして戻ろうと思ってふと後ろを向くと、その爺さんはいないのです。

まっすぐな神社の一本道で、どこにも脇道はないのに。そして歩く音も確かに消えた。石で敷き詰められた神社みち。

音が聞こえないはずはなく、いるはずの妖怪のような爺さんもいない。私は怖くなって走って神社を出ました。

それが初めて見た目に見えない存在だった気がします。

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関連タグ: #石#神社
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