公園の不思議な階段

その後のことはあまり詳しくは覚えていませんが、
不思議に思いながらもたしか普通に遊び、（～時まで帰ってこなくていいと言われていたのでその時間まで公園で時間をつぶしていたとも言います）
帰ってから母に今日の出来事として報告したのは覚えています。
母も首をかしげていましたが、
やはり公園に階段なんて初めからなかったようです。

それからも幾度も祖父母の家に泊まりに行くときはその公園に遊びに行きましたが、
階段はその後ただの一度も見かけていません。
あの時に階段を見かけてから特にそのあとも、何か不思議なあるいは怖い思いをしたこともありませんし、
祖父母と同居している従兄弟にも話を聞いてみましたが、
階段なんてあるわけないとしかいいませんし、

もちろん祖父母も「夢でも見たのでは」というリアクションでしたし、
祖母宅近隣でできた友達に聞いてみても、
公園に階段なんてないよ、といわれてしまい、
本当にあれが何だったのかは全くわかりません。

ひょっとしたら私の色々な記憶が混ざり合ってしまっただけなのかもしれませんが、
ただ一つだけ事実なのは、幼い頃の私が、
公園の階段に関して母方の親戚やら地元住人やらに聞きまくっており、
いまだにその話を宴席のたびに持ち出されるので、
「公園の階段がなくなったといって騒いで人に聞いて回っていた幼い私」
は実在しており、私がそう言って騒ぐような出来事はあったのだろうなということです。