鬼の棲む滝 part3

皆さんこんにちは。
鬼の棲む滝、Part3になります。

2020年8月、〇〇神社の▽▽を連れてこいと鬼に命を受けた俺は、
〇〇神社について調査を始めた。

タイピングめんどいので、
〇〇神社→A神社　　▽▽さん→Rさん　とします。

ひとまずA神社について調べてみたが、県内に該当しそうな神社はなく、
似ている名前が県外にあったがあまりに遠いからさすがに違う。

実家のばあちゃんに聞いてみると、
ばあちゃんが子供の時にX山のふもとにあった神社だよ、と教えてくれた。

どうやら既になくなっているらしい。

Rさんって知ってる？と聞くと、
そこの神主さんやってた人の苗字だと思うけど、今は知らない、とのこと。

ばあちゃんが子供のころってことは70年くらい前だろうし、
X山のふもとに行ってみたが住宅地になっていた。

ヒントは得られたものの…。

それで、結局何もわからないまま2か月が経った。季節は秋。
東京に戻った俺は調査を完全に忘れてた。

ある時ふと思い出し、Rさん、珍しい苗字だからググってみたんだ。
すると車屋さんの社長の名前がヒットした。

何か知っているかもしれない。

思い切って有給休暇を使い4連休、俺はまず実家へ向かった。

その車屋は実家の隣の県にあり、車で2時間ほど。
じいちゃんの軽トラを借りて、車屋さんを訪ねた。

しかし、社長さんは不在のようで、1時間ほど待たせてもらった。
程なく社長さんが来て、少し怪訝そうな顔をしていた。

俺「A神社ってご存知ですか？」

社長「あーー、知ってるけど、俺はなんでもない人だよ。親戚ってだけで」

俺「郷土史について大学で調査していて、どうしても話を伺いたいんです。
　　どなたか神社関係者の方を紹介していただけませんか？？」