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呪い・祟り

SPCCWBさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

火の中で苦しむ彫像
短編 2021/10/16 01:59 2,970view
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中学生の自分にも、言っていることが少し以上なのはわかりました。
私は、一言も感想は言わずに、「ありがとう、そろそろ帰るね」とだけいって、その家を後にしました。

それから半年後に、おじいさんも亡くなりました。
詳しくは聞いていませんが、いわゆる突然死だったようです。
近所の方が、家から煙が出ているのを発見して、急いで消防に連絡したそうです。
火の手が出る前に消防が駆け付け、家の中を探したところ、冷たくなっているおじいさんが見つかったそうです。
どうやら、火を放ったのはおじいさんではなかったようです。

出火の原因は、はっきりしていないんだとか。

近所の人は、「火の手が回らなくて良かった」とか、「元気なおじいさんだったのにね」とか、ありきたりなことばかり言っていました。
でも、私がこの話を聞いた時、少しだけ寂しかったですが、むしろ恐怖のほうがはるかに大きかったので、あまりこの話を聞きたくありませんでした。
私の記憶の中にへばりついている、炎に囲まれて苦しむ女性の姿。
そして、死因とは関係なく上がった、謎のボヤ。
おじいさんの、「火葬されるときも綺麗だった」という言葉。

もうあれから10年以上経ちますが、私には今でも、奥さんが夫を同じところに連れて行こうとしたとしか思えないのです。

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関連タグ: #事故物件#記憶
コメント(2)
  • 怖い

    2021/10/16/09:19
  • こええ…

    2021/10/20/22:42

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