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呪い・祟り

レイレサさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

猫を虐待した人物と呪い
短編 2023/06/16 15:52 5,320view
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これは私が子供の頃に住んでいた田舎村での出来事だ。
動物好きの人、特に猫好きの人は読むと気分が悪くなる可能性が高いので注意して欲しい。

私が小学生の頃だった。
当時は今のようにゲーム機などがあまりなかった時代だったこともあり、多くの子供は外で遊ぶことが多かった。

私は割と内向的な性格だったが、近所の下級生達とはそれなりに仲良く遊んでいた。
自転車に乗ってプチサイクリングを楽しんだり、下級生達の家でままごと遊びなどをしていたことは今思い出しても懐かしい思い出だ。

ただ、楽しい思い出ばかりではなかった。
憂鬱な気持ちにさせられるある出来事があったのだが、それは私が小学校高学年の時に起きた。

私は弟、下級生の子数名と共に山の近くにある墓地の近くで植物を採集しては色々な形に折り曲げたりして工作遊びのようなことをしていた。

しばらくすると、下級生の子が「何か聞こえないか?」と言い出した。
最初は気のせいだと思って気にしなかったのだが、声は泣き止むことはない。

声の方向へ足を進めると・・・声が動物の声だと分かった。
にゃーにゃーと泣いていたので猫の声だと理解する。

辺りを見回しても猫の姿はなかった。
声の主である猫は一体どこで泣いているというのか。

探していくうちに猫の声が複数あることに気が付いた。
複数の猫が一か所から聞こえるが、箱や小屋のようなものは見つからない。

更に声の方へ近寄ると下級生の子が顔を真っ青にしてある古びた麻袋を指差した。

「ねぇ・・・もしかして、この中に入れられてるんじゃ・・・」

振るえる指先の示すところに置かれていたのは汚れて古びた麻袋だった。
声は間違いなくこの中から聞こえてくる。

嫌な予感を胸に抱いて私と弟で麻袋に触るが、口を結んでいた紐は思った以上に硬く閉められている。

私は急いで家に戻って鋏を持ってきて紐を斬って麻袋を解き放った。
袋の中には小さな子猫が数匹入れられており、少し弱っているような感じはしたが、数匹とも元気な声で鳴いていたので少し安心出来た。

数匹の子猫はよたよたと歩いていたが、そのうちどこかに散って行ってしまった。
当時は野良猫が当たり前のように居た時代だったことで、私はそれ以上気に留めることもなく家路についた。

ちなみに子猫の入った麻袋をすぐに見つけることが出来なかったのには理由がある。
小さな溝の中に隠されるように置かれていたことで発見するまでに時間がかかってしまった。

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コメント(2)
  • 猫が可哀想

    2023/08/13/17:22
  • こういう大人に育てられた子供は可哀想だな

    2023/08/25/15:55

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