実家の建直しで起こった不思議な出来事

とある一家が、奥さんの実家を壊して新しい家を建てました。
両親ともに他界しているため、すでに実家には誰も住んでいませんでした。

奥さんには兄弟もいましたが、みんな結婚して他に住んでおり、建て直しに反対する人は誰もいませんでした。

土地代が浮いたことに喜んだ奥さんたち一家は、ちょっとだけ贅沢をして、いい家を建てました。

住めるようになるまで半年以上かかり、いざ楽しみにしていた引き渡しの日。
奥さんはこの家に入った途端、ものすごい悪寒がして全身に鳥肌が立ったのです。

身震いしながら、すぐに家から飛び出した奥さん。
旦那さんも立会の営業の人もびっくりしていました。

奥さんがこの家はおかしい、すごく嫌な臭いがするといっても、旦那さんも立会の営業の人もわけが分からず、首を傾げました。
もう一度入ろうとしてみたけれど結果は同じで、結局その日は帰りました。

このあと何度も新築を訪れ家に入ろうとしましたが、奥さんの様子は良くなるどころか悪化する一方。
もう絶対ここには入りたくないという奥さんに困り果て、旦那さんが奥さんの親戚に相談してみると、昔実家のあった場所にはあるものが埋められていた、だから縁起が良くなかったのかもしれないと言われました。

みんな忘れていたくらい古いことでしたし、実家ではなんの問題もなく暮らせていたので誰も気に留めていなかったそうです。
念のため、と思い旦那さんが奥さんを連れて有名な神主さんにお祓いをお願いすると、嘘のように奥さんの体調が一変。

奥さんたち一家は、2年かけてやっと新築に住めるようになりました。
ちなみにあるものとは、今も教えてもらえていないそうです。