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意味怖(意味がわかると怖い話)

初心者ライターさんによる意味怖(意味がわかると怖い話)にまつわる怖い話の投稿です

忘れられない面影
短編 2024/01/11 14:42 813view

ある夏の夜、男性の佐藤は友人たちと山でキャンプを楽しんでいました。

夜も更け、彼らは怖い話を交えながら楽しい時間を過ごしていました。
その中で、山の奥深くに古い廃墟があるという噂が話題になりました。廃墟はかつて家族が住んでいた場所で、奇妙な出来事が続いたために放棄されたと言われていました。

興味津々の佐藤たちは、その廃墟を探索することにしました。不気味な雰囲気に包まれた廃墟の中を歩いていると、佐藤はふと見つけた鏡に引かれました。

鏡の前に立つと、佐藤は自分の姿を映し出しているはずなのに、なぜか他の人の顔が映っているように見えました。驚きながらも、友人たちにも鏡を見せようと声を掛けましたが、友人たちはそれぞれの顔が映る普通の鏡にしか見えないようです。

佐藤は鏡を覗き込んだままでいましたが、次第に鏡の中の他人の顔が怖さを増していくのを感じました。なんとなく不気味な気配も感じ取り、友人たちに合流しようと鏡を後ろに置こうとしました。

すると、鏡が一瞬にして割れる音が響きました。佐藤が振り返ると、鏡は割れていて、その破片は彼の周りに散乱していました。そして、佐藤は恐怖で凍りつきました。

鏡の破片で映ったのは、彼の顔ではなく、別の男性の顔でした。男性の目は悲痛で、苦しい表情を浮かべていたのです。佐藤は鏡に映し出された男性の面影を忘れることができず、それからというもの、恐怖に苛まれるようになりました。

自分が何かの病気だと疑い何度も医者に診てもらったが、鏡に別の男性が移っていると訴えても誰も信じてくれず、佐藤は次第に精神的に追い詰められていきました。

今でも、佐藤は鏡を見ることを恐れ、あの出来事から1度も鏡を見ていません。

自分は今どんな顔をしているんだろう・・・

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コメント(1)
  • それは、見られないでしょうね。
    廃墟には行ってはいけませんよ。

    2024/01/12/04:05

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