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ヒトコワ

rarkさんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

精肉会社の試食バイト
短編 2024/01/04 15:23 3,200view
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「精肉会社の試食バイト」

知り合いのYさんから聞いた話。
当時大学1年生だったYさんは、実家を出て一人暮らしをしていたのですが、仕送りなどは生活費に当てられるため、自分の小遣いを増やすために、バイトを始めたそうです。
ネットで求人の情報を探していると、1枚のチラシが目に入ります。
それは、精肉会社のアルバイト募集。1日に1回出勤し、新しい商品開発のために、試食をする。
という内容。
休みの日は無いものの、1日1時間程の時間で、8000円も貰えるというもの。しかも、それで夜飯代も浮くので、なんともおいしいバイト。
始めは怪しんでいたのですが、会社名が某王手精肉会社だったこともり、Yさんはすぐに載っている電話番号に電話をかけ、トントン拍子で、その会社へのバイトが決まりました。
一日目。大学の講義が終わり、夜の7時に出勤。
「この前電話で応募したものなのですが」

「ああ。Yさんですね。こちらへどうぞ。」

少し古いビルだったのですが、まぁ本社じゃあるまいし、このようなビルをいくつか持っていてもおかしくはないだろうと、自分の中で解釈してます。
従業員にの人について行くと、会議室のような場所に通され、Yさんの他にも、5人ほどの人が座っていました。指定された席に座り、五分ほど待っていると、お偉いさんのような人が現れ、改めて仕事内容を伝えられました。
それから10分ほど経って、Yさんらの机の上に、何の肉かは分からないのですが、ステーキが運ばれてきます。1口食べてみると、あまり食べたことの無い、不思議な感じだったのですが、ものすごくおいしい。
こんなものをタダで貰っていいのか。と思いながらも、Yさんは全部たいらげたそうです。その後、感想のようなものを紙に書かされて、その日は終わり。本当に1時間程の時間で、その日は終了。そして8000円の入った茶封筒を貰い、Yさんは家に帰る。
2日目。その日もYさんは大学が終わり、バイトに向かう。
道中、あの肉が楽しみで仕方なかったとか。
その日はサイコロステーキ。2日目も同じように、Yさんは全部平らげ、感想を書き、家へと帰る。
三日目。この日もいつも通りバイトに行くのですが、会議室に入ると、人が1人減って、4人しかいなかったそうです。気になりはしましたが、あまり中が良かった訳でもないのであまり深く考えることはなかったそうです。
その日も同じように、肉を食べていると、カリッとしたものが舌にあたり、手で取ってみる。

「これは……」

4日目。この日は正直バイトに行く気にはなれなかったのですが、あの肉の味が忘れられず、家を出る。
しかし、会議室に入ると人は2人にまで減っていました。
しかし、そんなことより、Yさんの興味は肉に向いている。
運ばれてくる厚切りの肉。ナイフで切り取り、1口食べる。
「……おいしい。」

5日目。この日Yさんは、大学が休みで二度寝をかましていたそうです。すると、

ピンポーン♪

アパートの呼び鈴が鳴りYさんが玄関に向かい、ドアを開けると、そこには、2人ほどの警察官。

「Yさんで間違えないでしょうか?」

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コメント(1)
  • 🤮

    2024/01/06/02:06

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