普通に飛んでいたUFO

子供の頃の話です。

夏休み、祖父母の家に遊びに行って、二階で一人遊び（「スパイごっこ」とでもいいましょうか）をしてとても汗をかきました。
当時祖父母の家にはシャワーがなかったので、ちょっと外の風にあたろうと思ったんです。

その時私は2階にいて、両親はどこかにでかけていたらしく不在、祖父母は一階にいたので、2階のベランダに出たのは私だけです。

ちょうど涼しい夕風にあたることができて、汗も落ち着いてきたころ、ふと空を見上げると、UFOらしき銀色の飛行体が「普通に」飛んでいました。

いま思い返しても、飛行機でも飛行船でもなかったと思います。角が丸い、いびつな三角形とでもいいましょうか。
そんなのが「普通に」飛んでいたのに、近所で見たという人は一人もおらず、ニュースにもなりませんでした。当時はまだインターネットがほとんど普及しておらず、ましてスマホのカメラで気軽に動画撮影できるような時代ではありません。

当然、両親や祖父母、親戚や近所の人に話しても信じてもらえませんでした。笑われもしたし、斜向かいのおじさんには「嘘をつくんじゃない！」と怒られる始末。
本当のことなのに、と子供心に悔しい思いをした記憶があります。

あれはなんだったのでしょうか？

いまとなってはたまに思い返して不思議に思う程度ですが、腑に落ちたことは一度もありません。