本物のドッキリ系心霊動画

フラッシュ全盛期からスマホ流通現在まで存在するドッキリ系の心霊動画。
ちょっとエロいサイトをネットサーフィンしてたら出てくるとかそのドッキリ動画が出てくる事なんかザラで、俺も何度も騙されて今では画像や動画開くときは最大限警戒して目を細めながら見てる。

で、あるエロ動画を見ていた時、画面の端にから青白い女の顔がにゅっと出てくるのを見て、咄嗟に画面から目を離してブラウザを閉じた。

簡単に言うと創作系心霊AVなんだろうけど、俺にはどうにもあの女の顔が作り物とは思えず、その日から何日間は深夜になると思い出してしまい、布団にくるまって寝ていた。

ある日、電気を常夜光にしてPCでネットサーフィンしてたんだが、どうにも視線を感じて背中に肌寒さを覚えた。
当時のモニターはクリア板みたいな透明な保護板をつけていて光をよく反射してたから俺のシルエットとか、部屋の照明とか写りこむことがある。

「…え？」

俺は保護板に反射する背後の存在に気が付いた。

常夜光の近くで何かが浮遊しているように見えたから、目疲れだろうと思い目を擦り、もう一度見てみると消えていた。

念の為振り返って室内を確認したが、誰もいなかったので安堵した。

と思ったが、違和感を覚えて視線を下げると、あのエロ動画で見た青白い顔の女がベッドの下から顔を覗かせてこっちを見つめていた。

「うあわあああああ！」

俺はネットサーフィン中にも関わらずエロサイトを開いたまま席を立ち、部屋から飛び出した。

一階で寝ていた親父を叩き起こして一緒に部屋に戻って確認してもらうが、あの女はベッドの下から既に消えていて、代わりにエロサイトを表示したままのモニターだけが煌々と光っていたので親父が苦笑した。

「ほどほどにな」

と何とも言えない声を掛けられて俺も苦笑するしかなかった。

あの女はなんだったのかわからないが、もしかしたら創作心霊系AVの中には本物があるのかもしれないと俺は思う。
あと、どんな時でも対処できるように画面はすぐ切り替えできるようにしたほうがお勧めだ。