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心霊

捨さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

初めての恐怖体験「効かないよ…」
長編 2021/12/08 01:01 3,371view

これは私がまだ20歳だった頃体験した実際にあった怖い怪異現象です。
あまりにも生々しく今でもハッキリ覚えているのでここで書かせていただきます。
今までで一番怖かった体験談です。

それまでもいくつか怪異現象や不思議体験は何度も経験してましたが、危害を加えてこようとしてこられたのはこれが初めての経験です。
まさに命を狙われていたと感じました。
その時のことを詳しくお話させていただきます。

蒸し暑く疲れていたのを覚えています。
ある晩のこと仕事で後輩がミスをしてなかなか仕事が終わらずクタクタに疲れて、普段よりもかなり遅い夜中の1時に帰宅しました。
その当時は自宅前にある空き地がありました。
そこの空き地に何故かポツンと女子高生が立っていました。

なんでこんな時間にいるんだろう、と一瞬考えてしまったんですが疲れてるので特に警戒もせずに、自宅の鍵をガチャっと回し開けたんです。

でもその空き地には街灯もないのにハッキリとその女子高生の姿が見えてしまったことに気づいた私
絶対危ないしやめれば良いのに…
こんな時間にあんな場所に女子高生が一人でいるはずないのに…
色々と考えて感じてダメだとわかっていたのに、私は気になって後ろを振り向いてしまいました。
するとこっちを女子高生が向いて口角を上げニヤっと笑ったんです。
ゾッとし背筋に嫌な汗そして鳥肌がおさまりませんでした。
そもそもなんで私がその相手が女子高生だと判断できたのかも謎なくらい街灯もない真っ暗な暗闇です。
それなのにそこだけぼんやりではなくハッキリ女子高生と判断出来たんですよね。
そこで認識しなければきっと憑いてはこなかったんだろう。

びっしょりかいた嫌な汗を早く流したくて、慌ててシャワーを浴びました。どこからか見られているような嫌な視線がこびりつく気がして落ち着きませんでしたが、その晩はいつもより仕事で疲れていたので結構早く眠りにはつけました。
けれど、急に苦しい。体が動かない。
時計は午前2時を指していました。

これが金縛りなのか初めての経験なのでよくわからない、徐々に息も出来なくなっていくなんてなんで?腕も足も重いし上がらないし寝返りもうてません。
その時にふっと思い出したのがあの女子高生です。
うわ…目を合わせちゃったからあの時私連れて帰ってきちゃったんだ。
これって取り憑かれた状態なのかな…頭はグルグルグチャグチャです。
まだまだ私はそんな力も知識もほぼない時代だったので、うろ覚えの「南無阿弥陀仏」と泣きそうになりながらずっと呟いていました。
少しでもこの首の苦しみから早く逃げたい。
そう思ったのに『そんなの効かないよ…』とボソっと耳元で笑うように女の子の声で言われてしまったんです。
『クスクスクス』そう女子高生は不気味に笑っていました。
私はそこでプツンと意識を手放しました。

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コメント(2)
  • 目を合わせないは
    人間・動物はもちろん
    霊に対しても大切ですよね

    2023/08/17/04:36
  • これ、藤原竜也さんの実体験の話に似てますね。

    2023/11/30/14:12

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