奇々怪々 お知らせ

ヒトコワ

レイレサさんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

恐怖の耳打ち
短編 2021/12/02 22:36 526view
今から20年近く前の出来事です。
私はとあるオンラインゲームをプレイしていました。
そのゲームの存在を知ったのは、ある掲示板の友達募集の書き込みを見たからです。

「面白いゲームがあるんですが、一緒に遊びませんか?」と言った内容だったと思います。
書き込みをしてきた人のハンドルネームはN男。

私はオンラインゲームなんて初めてだし、リアルタイムで物事が進んでいくゲームについて行けるか不安だったんですが、分からないことがあったら教えると言われたことでプレイする気になったのです。

最初の半年はひたすらソロでプレイしていました。

なぜソロプレイだったのかというと、ゲームに誘ってくれたN男が基本的な操作を教えてくれたすぐあとに連絡が取れなくなったからです。

私は飽きられたと思ったことで、気持ちを切り替えてソロプレイをし続けていました。

オンラインゲームの醍醐味であるパーティープレイがどういうものかほとんど教わらなかったことでそれのやり方が分からなかったことと、当時のパソコンのスペック的にパーティープレイが向かなかったという単純な理由からでした。

そのうち、ゲームの中で新たな友達が増えていき、パーティープレイの楽しさを教わり、パソコンを買い替える機会もあり、新しいパソコンでプレイするようになったことで、パーティープレイもぼちぼちと参加するようになり、ギルドと呼ばれるゲーム内の組織にも入って人の輪が広がっていきました。

そんなある日のことです。

私が操作しているキャラクターに耳打ちが入ります。

※耳打ちとは指定したキャラクターだけが受け取ることが出来るメッセージ機能

全く知らない相手からの耳打ちに私は不安になります。
相手のメッセージの内容は全く意味のないものでした。

ひたすら「・・・・・・・・・・・・・・」といった無言を意味するような耳打ちばかり届くのです。

怖くなった私は耳打ちの発信者のキャラクターを拒否しました。

その話をギルドのメンバーにしたところ、あることが判明しました。
その人は私がオンラインゲームの存在を知った、あの友達募集の掲示板に書き込みをした人物N男ではないか?

私はホームページの日記にゲームのプレイのことを書いており、一番最初に作ったキャラクターの名前と掲示板で名乗っていた名前を同じにしていたことと、どこでこのゲームの存在を知ったのか、などの詳細を日記に書いていたことで、N男にはすべて把握されていたのです。

N男は私のキャラクター名で検索してホームページにたどり着いたようで、最初はソロで寂しくプレイしていたくせにパソコンを新しく買って楽しくパーティープレイをしている内容を見て嫉妬していたようなんです。

ではなぜ、ギルドの人は変な耳打ちをしてきた人がN男だと見抜いたのでしょうか?
N男が頻繁にハンドルネームを変えていたことで気が付いた人がいたようなんです。

掲示板に書き込みをしていた時に名乗っていたのはN男だったんですが、そのうちあるアニメにハマっていき、そのハンドルネームを名乗ると宣言してその繰り返しが何度もあり、ギルドの人はそこで気付いたそうです。

耳打ちをしてきた時の彼の操作していたキャラの名前がHだったんですが、アニメからある映画の主人公が好きになったことで、その主人公の名前を名乗るようになったらしいのです。

私がオンラインゲームで初めて体験した人怖話でした。
誘っておきながら基本的な操作を教えて放置、そのあとホームページの日記を監視して勝手に嫉妬するのも困ったものです。
1/1
関連タグ: #ゲーム
コメント(1)
  • オンラインゲームではこの手の話が結構ありそうですよね

    2021/12/03/15:14

※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。