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心霊

ヤン子さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

ヤバい新居に現れた『兵隊』の霊
短編 2021/11/19 17:54 2,178view

私が実家に住んでいた時の話です。

18歳の時、近所の中古の一軒家を親が購入しました。
外見は、2階建ての普通の建物です。

しかし、中に入って驚愕!『本当に人が住んでいたの?』といいたくなるほどの荒れ果てた状態でした。
廊下から部屋まで、まるで泥棒が入ったかのように物が散乱。
クッションやぬいぐるみは、刃物で切られたかのように中の綿がはみ出ているものばかり。

壁や畳も傷だらけでした。
『ここもヤバイんじゃないの?』と私は内心、気が気ではありません。

これまでも、母親が何件か物件を探してきては内見にいっていたのですが、どれも屋内に入れたものがなかったならです。

ある時は道中で、心霊を全く信じない父親が『電柱に立っていた老人が消えた!』と叫んだとたん、車全面の窓ガラスが真っ白に曇って走行不可能になったりもしました。

別物件では、見つけてきた母親以外が車から降りれない位に不快感を覚えて内見をキャンセルしたり。(後から自殺があった事故物件と分かりました)

正直、今回の物件も不安感しかありませんでした。
しかし、既に購入済み。内装工事も進み、あっと言う間に新居への引っ越しとなりました。

工事もおわると、建物は驚くほど見違えました。
見た目だけですが。

中に入ると空気が重たいのです。
日が差しても寒かったり、何か視線を感じたり。

最初は『感じる』程度でしたが、しだいに『見えたり』『聞こえたり』と変化してきました。

両親は、夜中に敷地内を徘徊するような足音を毎日聞いていたり、私は自室の扉を開けると『兵隊』の男性が目の前に現れて消える日が続きました。
両親に相談しても『心霊テレビばかり見てるから、幻覚を見るんだ!』と相手にされません。

それでも、実際に居るんです。

誰にも相談できず過ごしていくと、私の感情は『怖い』から『ムカつく』に変わっていきました。
『何で私の前だけ出て来るの?』と。

ある日、とうとう私は現れた『兵隊』にぶちギレて言いました。
『こっちは疲れてるんだよ!文句あんなら母親の前に現れてみろ!』と。

翌日、深夜に帰宅すると玄関近くの部屋に『お祓い』の札や『神棚』がまつられていました。

母親に尋ねると、昼間に家に一人で居たところ『兵隊』が立っていたのが見えたそうです。
パニックになった母親が、どこからか霊能者を読んできたらしく、お祓いをしたそうです。

結局、敷地内の足音は無くなったものの、『兵隊』はそれからも現れ続けました。

その後、私は間もなく結婚し家を出たため『兵隊』がどうなったかは分かりません。

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コメント(1)
  • おもしろいw

    2021/11/19/18:33

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