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心霊

陶芸参謀さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

虫も死んでしまう一軒家
短編 2021/11/09 20:50 560view
私は以前、カメラにはまっていた時期がありました。
と同時に町散歩にもはまっていたので、何もない道を撮影したりして一人で遊んでいました。

その日はH市を歩こうと思い、一眼レフカメラを持って早朝から散歩をはじめました。
郊外にあるH市は住宅が多く、自然に囲まれていて過ごしやすい場所です。
さっそく歩きながら写真撮影を開始しました。

1時間ほど歩いていたら閑静な住宅街にたどり着きました。
フラフラと散策をしていると、何か異様な雰囲気に包まれた住宅を発見。

庭付き2階建ての一軒家なのですが、庭に生えたヤシの木?のような巨大な植物を枯れて折れ曲がっていて、その周辺にある鉢植えの植物も全て枯れていました。
庭は荒れ果てていて、わざとか?と思うくらいにオドロオドロしい雰囲気が漂っていました。
障子もビリビリに引き裂かれ、踏み込んだら虫すら死んでしまうような、生命感をまったく感じられない土地だったのです。
オカルト趣味があった私は、ここは絶対に撮っておかないとダメでしょ!とすぐに撮影を開始。

不気味なその家をぐるりと回りながら撮影していると、窓の奥から何やら声が聞こえてきました。
なんだ…?と思う暇もなくとつぜん、
「ぼーだいさったーえーはんにゃーはーらーみーたーこーしんむーけーげーむーけーげーこ。むーうーくーふーおんりーいっさいてんどうむーそうくーきょうねーはん」
といったようなお経が聞こえてきたのです。

中年女性がお経を上げ、他4〜5人ほどが後に続いてお経をあげていました。
うわあ…と鳥肌が立った私はとつぜんのことに驚きました。

この家やっぱり何か呪われてるんじゃないか?と思い、私はその場から逃げ……ずに、中を覗いてみようと思ったのです。
不法侵入にならないように気をつけながら、窓の外から部屋の中を覗いてみると、荒れ果てた家具があるだけで誰もそこにいませんでした。

さすがに怖くなりすぐに立ち去りました。
帰宅後、撮影した写真を確認すると、ただ普通にボロボロの家が写っているだけした。
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コメント(1)
  • 中を見ようと思ったのが怖い

    2021/11/10/00:24

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