蛇が住む街

私が通っていた高校の街のお話しです。

私は隣街にある高校に通っていたのですが、高校までの道のりによく蛇が出現していました。死んでいる蛇もいれば生きている蛇もいたし…なんでこんなに蛇がいるのだろう？と怖がりながらいつも登校していました。

友達ともよく「ここって蛇がやたら多いよね〜」なんていいながら一緒に登校していたものです。
　
そんなある日、高校の文化祭が近づいているというのもあって私はクラスの出し物に使うための段ボールを集めるために高校の近くにあるスーパーに段ボールを貰いにいく係になりました。

スーパーには事前に連絡をいれていたので担任の先生と段ボールを貰いに行く係になった数名の生徒と一緒に先生の車に乗ってスーパーまで段ボールを貰いに行くことになりました。

スーパーに到着すると駐車場に３匹も蛇がいました。近くに茂みがあったのでそこから這い出てきたのだと思います。

　
私「わっ！！また蛇がいる！！」

と言って気持ち悪がっていると担任の先生が

先生「当たり前じゃん！！」

私「なんで当たり前？」

先生「だってここの地名知っているか？」

私「地名？」

先生「ここの地名は上千尾だぞ？」

私「カミセンビ？」

先生「昔ここは千匹の蛇が住む街だったんだよ」

私「本当に？？だからいつも学校まで行く道のりにたくさんの蛇がでてくるの？」

先生「そうだよ」

友達「私もいつも蛇が多いな〜と思っていたんだよ」

私「だよね？だよね？いつも思っていたんだよなんでこんなに蛇がいるんだろうって…」

私の通学路によく蛇が出ていたのはその地名の通り蛇が巣食う街だからだったのです。

今は高校があった町から離れて暮らしているのでどうなっているのかはわかりませんがきっと今だに蛇はたくさん出現しているのではないでしょうか？