祖母から発信されたSOS

私の祖母は、他界しています。そんな祖母からの悲しくてやり切れないSOSが発信されていたことを後々知ることになりました。

母方の祖母は、他県に一人暮らしでした。

近くに母の姉が住んでおり、老後生活をお世話していたのですが、あまり祖母宅には行っておらず、祖母は病院やスーパーへは、三輪車を引きながら行っていたようです。

母は祖母のことを常に気にしている人で電話をかけていたのですが、なかなか電話に出ないと嘆いていました。

留守番電話がついていない電話なので、母は気がかりで、姉に様子を見に行くように伝えたようでした。

その日、朝早くから私が書き物をしようとボールペンを握りしめた瞬間に、ボールペンがバキッと折れてしまいました。

チカラなど入れていないのに、驚きながらも書き物を再開、同じ時間に、私の妹も部屋のテレビがいきなり点いたと大きな声で言ってきたのです。

何？怪奇現象？って話しをしている最中、母は祖母に電話をかけ続けていましたが、やはり出ない様子、姉にもう一度催促していました。

次の日、姉が祖母宅に様子を見に行くと倒れていたようです。

そのまま病院で、死亡確認がされました。

あのボールペンやテレビの怪奇現象は、祖母が出したSOSだったのではないかと思っています。
というのも、祖母が亡くなったであろう時間帯が私たちの怪奇現象が起こった時間にかぶっていたからです。

死因は冷え込んだ朝だったので、それによって心臓に負担がかかったそうです。
ちょうど、朝、洋服を着替えていた最中、そうした内容で倒れていたと聞きました。

もう少し早く、姉が祖母宅を訪れていたら亡くならずに済んだかもしれません。