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レンジャーさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

自衛隊の怖い話 詰め合わせ
長編 2021/10/17 07:30 4,041view

10年近く前に自衛隊で働いていた時に聞いた怖い話を何個か。
注意して頂きたいのはあくまでも先輩方から聞いた話しであり、本当にあったかどうかはまた別の話しである。

10年近く前の話しなので詳しい部分を忘れてたり、聞いた話しなのでいわゆる怪談話にあるオチもなく、淡々と紹介させて頂く。
また、私自身は霊感0なので怪奇現象に遭遇したことがないのでご了承を。(クマやゴリラみたいな先輩から怖い目にはあったけど)

1.教育隊の隊舎
自衛隊界隈も怪奇現象や怪談話には恵まれており、私が所属していた部隊が有る駐屯地も御多分にもれず、その中でも話題に上がるのが教育隊の隊舎であった。
教育隊とは隊員に技能を習得させる教育を担当する部隊であり、新隊員の教育や一般の方でもよく耳にするレンジャーも教育隊が担当している。

技能習得を受ける隊員は教育を終えるまで教育隊の隊舎で寝泊まりするのだが、実際に私もある技能を習得するために教育隊の隊舎で同期たちと寝泊まりをしたことがある。
隊舎は4階建てで、教育隊の隊員は1,2階を、教育を受ける隊員は3,4階の2段ベットのある部屋で1部屋12人くらいで寝泊まりする。

この隊舎で怪奇現象が起きるのが3,4階であり、当時寝泊まりしていた時は怪奇現象に遭遇した同期は居なかったが、

霊感のある同期が洗濯物を干す部屋の奥の角が気持ち悪いから近づけないと愚痴っていた(皆の服の臭さじゃないのか?)。

3階の階段の踊り場に体育座りをした小さな男の子を見た隊員がいるという噂話もあったりするが、私が直接聞いた隊舎で起きた怪奇現象を以下に紹介する。

「2段ベットからの伸びる手」
部隊の先輩Aが私と同じように教育を受けていたとき、ある夜ふと目を覚ますと2段ベットの上から黒い皮手袋をはめた手が伸びてきた。
当初先輩は二段ベットの上で寝ている同期がくだらないイタズラをしてきたのだなと思って、伸びてきた手が布団越しに先輩の体をぺちぺち当ててきたが無視してまた寝た。

朝起きて同期に昨夜のイタズラのことを問うと、そんなイタズラはしてないし、そもそも同期を含めて部屋に居る皆は黒い皮手袋なんて持ってなかった。
同期の言ってることが本当ならあの手は誰の手だったのかと先輩はゾッとしたとのこと。

「夜の巡回」
部隊の上官が教育隊に出向して隊舎の当直で夜の巡回をしたとき、当時教育を受ける隊員は居なかったので3,4階は誰も寝泊まりしておらずフロアは真っ暗だった。
4階を巡回したとき、娯楽室のドアが開いてたのでドアを閉めに行こうと近づいたら娯楽室にあるテレビが突然ついた。

驚いた上官はそのまま下に降りてしまったが娯楽室に誰かが居た気配は感じられず、念のため隊舎で寝泊まりしている教育隊の隊員に確認をとっても該当者は居なかった。
ちなみに自衛隊というのは規律で消灯時間を過ぎてぶらつくことは許されない。

2.駐屯地の警備
駐屯地の警備は各部隊が24時間交代で担当しており、バイトのシフトみたいに回している。
警備の仕事には入口の警備や入退場する人間を確認したり、駐屯地周辺の地域を車で巡回したり、駐屯地内の巡回をしたりする。

駐屯地内の巡回は一定時間ごとにするのだが、私が居た駐屯地はなぜかフェンス越しに墓地が隣接しており、霊感がない私でも深夜に墓地が隣接するエリアを巡回するのは気味が悪くて怖かった。

そんな駐屯地の警備にまつわる、私が直接聞いた怪奇現象を以下に紹介する。

「墓地隣接エリア」
別の部隊の先輩Bが体験したのだが、その先輩は霊感があり度々怪奇現象を体験していた(他の話しも聞いたけどもう忘れてしまった)。

先輩が駐屯地内の巡回を深夜にしたとき、墓地隣接エリアに入った。
フェンス越しとはいえ深夜に墓地を通過するのは気味が悪いし、何より丁度丑三つ時だったので早く過ぎ去りたかった。
足早に墓地隣接エリアを抜けようとしたとき後ろから右腕をガシッと握られ、驚いてダッシュで逃げたとのこと。

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コメント(1)
  • 可愛い話ばっかで和む

    2021/11/25/00:20

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