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心霊

祝さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

曰くにまみれた地元の橋で
短編 2021/10/15 18:04 336view
場所は伏せますが、地元にはとある橋があります。

海岸に面した山を登る道路。
カーブを曲がるその途中に、海に向かって真っ直ぐ伸びる橋。その先には小さな展望台。
と言っても屋根付きのおよそ10人がけのベンチがあるのみ。ただそこから視界に写る大海は絶景そのものです。

日中は時々、観光客がポツポツ海を眺めに現れる程度で、それ以外はわざわざ足を踏み入れる場所ではありません。

その展望台への橋は地元民なら多くが知る心霊スポットです。

心霊ではないですが、私の父が若い頃にそこで爆弾自殺した方がおり、たまたま直後に居合わせた父は
橋の欄干にかかる男性の手首を見た、と生々しく語ってくれました。
自殺される方がとても多いらしく、その意味でも人を遠ざけるものがあります。

心霊現象もよく耳にします。
深夜にその場所を車で通ると、橋の入り口に女性が1人座っている。
「こんな深夜に、1人で、、、」と不思議に思い、バックミラーで改めて確認するとその姿は見えなくなっている。

別の男性はその近くでたこ焼きの屋台を出していたのですが、橋の入り口に座る女性を
あまりに見過ぎるので、恐ろしくなり場所を変えたということも聞きました。

現在私は地元を出ているのですが、ある時母親から悲しい報告を受けます。
知り合いの男性が亡くなったという報告でした。

その方はもともとメンタルが弱く、職場のとある上司に頼りっきりだったようなのですが、
あるときその上司に辞令が出て、職場を異動することになったそうです。
男性は頼りきってた上司がいなくなることが相当メンタルにきてたようで、上司が異動して以降、
周囲に「どうすれば楽に死ねますかねえ?」などと口にしていたようです。
それに対し職場の同僚はただの冗談として受け流していました。

その後、男性が遺体となって発見されます。
件の橋から首を吊って亡くなっていたそうです。

母親は「精神が病んでるときにああいう場所に行ってはいけない。
    良からぬものに引っ張られるから」

と悲しんでいました。

今は当時よりも整備されて、幾らか新しく綺麗になっています。
何も知らなければ、日中は素晴らしい見晴らしの展望台への橋。
それに反しておぞましい話が存在しています。
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コメント(1)
  • 爆弾自殺ってなかなか気合い入ってますなぁ!

    2021/10/15/19:06

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