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ノアさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

亡くなった祖父母の部屋からでてきた不気味すぎる数々の物
短編 2021/10/10 21:17 1,969view
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数年前に父方の祖母が脳腫瘍で亡くなり、後を追うようにして祖父も一年以内に亡くなりました。

私の家は二世帯住宅ではなかったので必然的に祖父母の住んでいたマンションが残るのですが、父の様子がどこか変でした。

意味もなくマンション一部屋を持っていると維持費がかかるし、誰かが買って使ってくれた方が祖父母も喜ぶよと私が言うと、父はしぶしぶ「わかった。その代わり、お父さんは忙しいから、売るための掃除はお前たちでやってくれ」と言い、なんとか認めてくれました。

祖母はよく「自分は近所の人たちからなぜだかとても好かれていて、色んなものを貰ったりして部屋に飾っている」と言っていたので、父はそれらを片付けたくなかったんだと思います。
わざわざ掃除をしなければならないのは嫌でしたが、これも残されたものの務めだと考え、私は母の手伝いとして祖母のマンションの掃除に取り掛かりました。

マンションに入り、祖父母の住んでいた部屋を開けると、私と母は思わず声をあげそうになりました。
部屋の中はあまりにも多くのものに囲まれ、大量の段ボールで窓の外は見えず、部屋によってはドアも開かないような状況でした。

置いてあるものは様々な種類でしたが、どれも共通していることはどこか不気味だということです。

よくわからない絵画が壁一面に飾られているのですが、それらはどれもなぜかこちらに向かって笑いかけている女性の絵なのです。
タイヤを持ちながら笑っている女性、プールの中に入りながら煙草を持って笑っている女性、ステージに上がり片手でピースサインをしながらもう片手には赤ん坊の人形を持って笑っている女性。

この絵だけでもどこか怖く帰りたくて仕方がなかったのですが、他にも壁にかかってあるものは不気味でエキゾチックなお面や、「ありがとう」という文字が大量に書かれた習字のようなものなど、どれも不気味でした。

とりあえず掃除の作業に入ったのですが、大事そうにしまわれたお洒落な四角い缶を開くと中にはギッシリと画びょうが敷き詰められていたり、ぬいぐるみのようなものをもつとなかから大量の米が出てきたり、また台所にはお酒やお土産のような外国のお菓子などがありましたが、どれも賞味期限が何年も昔のものでした。

次に大量の段ボールの中を確認してみると、「日本は革命を起こすべきだ」とか「美しい未来を創り出す神のために英語を学ぼう」みたいな内容のよくわからない団体からの勧誘の本が大量に出てきました。

近所から好かれていていろんなものをプレゼントされていた祖母でしたが、本当にこれは好かれていると言っていいのだろうかと私は母と会話しました。

そしてエレベーターで1階のボタンを押すと、なぜかエレベーターは全ての階で止まり、前にはどの階にも人一人いませんでした。

住民単位で嫌がらせをするアパートの話を聞いたことがありますが、もしかして祖母の住んでいたマンションもまた…なんていう風に考えてしまいます。

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コメント(1)
  • 闇を感じる

    2021/10/10/22:58

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