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ヒトコワ

とろとろさんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

ジーっと見つめどこまでも迫り来る男
短編 2021/10/11 16:29 429view
その日は休日でした。
以前から観たかった映画を観に夕方からの映画の時間に合わせて家を出ました。

そこの映画館で映画を観るのは初めてなので、駅から映画館の場所まで無事に辿り着けるか不安に思いつつもワクワクしながら、普段利用している最寄りの駅へ行き、駅のホームで電車を数分待っていました。

電車が来て、電車から人が降りてきて、と、ここまでは、いつも電車を利用するときと、なんら変わりませんでした。
そんな中、電車から降りてきた一人の男性と目が合いました。
私と目を合わせながら、その男性はホームに立っている私の横を歩いて行きました。

その男性はおじさんで、なんだか、そのおじさんが私を見る目が、気持ち悪く、嫌な予感を感じましたが、気のせいかなと思い、降りてきた人と目が合うことなんて、たまにあることで、そのおじさんは、この駅に降りた訳で、私は今から電車に乗るし気にしないでおこうと電車に乗りました。

そして、シートに座り、なんとなく電車内を見回したら、一人の男性がジーっと私を見ていました。
その男性と目が合った瞬間私は、ハッとしました。その男性は、先程駅のホームで目が合った男性だったのです。
私は、心の中で「えっ?なんで?さっき、このおじさんは、駅に降りて私の横を歩いて行った。なのに、なんで、この電車に乗っているの?なんで、ここにいるの?」
と、少しパニックになっていましたが、私の向かう映画館へ行くのには、乗り継ぎをしなければならず、一度乗っていた電車を降りて、乗り継ぎをすれば、もう、そのおじさんは、いなくなっているだろうと思い、冷静さを取り戻し、その電車が乗り継ぎの駅に着くまでは、我慢をしていました。

乗り継ぎの駅に着き、あたりを見回すと、そのおじさんは、もういませんでした。
私は「良かったぁ。おじさんは、この駅では降りず、あの電車に乗ったままなんだな」と思い、ホームで電車を少しだけ待ち電車に乗りました。

もうすぐ映画館だなと思い、胸を高鳴らせていると…。
また、あのおじさんが私と同じ車両に乗っているのです。
「えっ?まさか。さっき確認したときは、いなかったのに」と心の中で思いながら、あまりの怖さに、でもこれは、きっと偶然だと私は思い込むようにしていました。

そして映画館のある駅に着いた瞬間、急いで電車を降り、走りました。
駅の中にあった大きな地図の前で足を止め、一度まわりを確認してみると、おじさんはおらず、ちょっと安心して地図を見ていました。

映画館の方向がわかり、くるっと地図を背中に向けて歩き出そうとした私の目の前に、あのおじさんがいました。
私が地図を見ている間、ずっと私の真後ろにいたのです。
さすがに近すぎて、ものすごく怖くなった私は、映画館の方へ向かって走り出しました。
走っている途中振り向くと、まだ私をおじさんが追ってきている。
なので、わざと人が多いところに紛れ込み、なんとか逃げきりました。

その後、映画は無事に観れて帰宅できたのですが、あのおじさんは、生きている人間なのかそうでないのか、何者だったのでしょうか…。
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関連タグ: #事故物件#電車
コメント(2)
  • これってヒトコワなのかな? とにかく得体が分からずに不気味

    2021/10/11/19:00
  • 心霊
    そのおじさんの意識とは違う心霊が憑いている

    2021/10/11/22:55

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