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不思議体験

とろとろさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

何もない場所に置いていかれた人
短編 2021/10/08 17:34 1,337view
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当時付き合っていた彼とよく夜景を見に行っていたのですが、そのときに私と彼が遭遇したエピソードです。

私が夜景を見るのが好きだということもあり、彼は「じゃあまず、近所の夜景スポット探してみようか!」
と言ってくれて、ネットで近所の夜景スポットを探してくれていました。

ネットで検索していると、わりと近くに夜景スポットがあることが、わかりました。

そして、その日の夜、彼の運転する車で、今日彼がネットで見つけた近所の夜景スポットへ向かいました。

夜景スポットへ向かう途中、民家が急になくなり、ポツンと古びたホテルが建っていて、そこから少し山道になっていきました。

そして、進んでいくと小さな墓地があり、なんだか少しずつ不気味な空気感になっていくのを私は感じ、彼に聞いてみました。

「ねぇ、なんだか急に不気味な感じしてこない?墓地もあったし、なんか怖くない?」

すると彼は、「えっ?まじ?墓地あったの気づかなかった!まぁ大丈夫っしょ!嫌だったらやめる?でも夜景見たいっしょっ?」
と言ってくれて、まぁ彼が大丈夫って言うなら大丈夫かなぁと思い、せっかく、ここまできたし、夜景は確かに見たいので、
「うん。大丈夫だよね。気にしすぎかも」
と彼に言い、あきらめずに夜景スポットの方へ進んでいくことにしました。

そうしているうちに夜景スポットへ着き、車も何台か停まっていて、他のカップルもいたりして、私は、とても安心しました。
また、そこの夜景スポットは、空にたくさんの星も見え、夜景も、もちろん見えていて、すごく良い夜景スポットでした。

そうして私は、すっかりこの場所が気に入ってしまって、彼と車から降りて少し歩いたり、車に戻ってからも彼と話し込んでいて、気づいたら、さっきまで停まっていた何台かの車もいなくなっていました。

ここの夜景スポットに着いたのが22:00頃だったのですが時刻も、すっかり夜中になってしまい、そろそろ帰ろうかというときに、一台の車が来ました。

時刻は1:00過ぎ。
気になった彼と私は、その車を見ていたのですが、その車から一人降りて乗っていた車に向かって手を振っているのです。
そして、そのまま一人を置いて車は帰っていきました。
置いていかれた人は、車とは反対の方へ歩いていきました。

「え?」と、彼と私は、顔を見合わせて、どうゆうことか、わからず、なんだか怖くなった私たちは、置いていかれた人の歩いて行った先に何があるのか、車を走らせてみると、そこに家などは、もちろんありません。
あるのは、先程ここにくるまでにみた規模よりも大きい墓地でした。

「夜中に墓参りなんてしないよね?それに車から置いて行ったりしないよね?早く帰ろう」と私が言い、急いでそこから離れ帰りました。

後日、昼間なら怖くなさそうだからと、もう一度彼と確かめに行こうとしたのですが、途中で道が塞がれていて、もうその場所へは行けなくなっていました。なので真相は、今でもわからないままです。

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コメント(1)
  • どっきりの演出でしょうね!
    ナム

    2021/10/09/01:23

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