お墓の隣にあった実家での出来事

実家は高台にあり、周りが見渡せます。
特に2階からの眺めが好きでその眺めの中にお墓がある事はあまり気にしていませんでした。

その日は疲れて2階で寝てしまいました。(リビングが2階)
夜中、なんだか人の気配を感じ、母がお越しに来たのかと思い寝ぼけながら目を開け、気配を感じたほうを見てみると部屋の四角の1箇所がとても眩しく光っていました。

なんだか吸い込まれるように見ていると、白い服(白装束)の様な物を着ている人がこっちに歩いてきます。何でいるんだろう？と気になりながら見ていました。すると、どんどん近づいてきます。
ついに私の上を斜めに渡っていきます。見えているのか、いないのか、、、一人ではなく何人もこっちに来るのです。気になり、その後ろ姿を見ていると斜め反対側の1箇所がまた光り輝きみんな消えて行くのです。みんなどこに行くんだろう。と気になりましたがまたまた急に眠くなりそのまま意識を失いました。

翌日、朝起きて夜中のことは何だったのだろうと気になりました。デッキに出て、白装束の人達が消えていった方を見てみるとたくさんのお墓が目に入りました。
私が見た者はそのお墓のご先祖さまだったのかもしれません。その事に気づいた時、とても鳥肌が立ちました。

それから隣に家が建ち、そのお墓も今は見えなくなってしまいました。一度だけですが土地のご先祖さまに会えたこと、
どうして私だけだったのか、なぜその日、2階で寝落ちしたのかとても不思議な出来事だなと思いました。

まだ私も学生で色々な事が見えていたのかもしれません。
素直な心だからこそ見えたのかなと思うと本当に不思議な出来事でした。