受験当日、写真に写り込んだ何か

今思い返してもとても不思議な話です。
大学受験を当日に控えていた私は緊張のせいか、前日から激しい体の痛みと38度の熱にうなされながら朝起きました。
なんだか、勉強する気にもなれず、ペンを置いて着替えをして受験会場に向かいました。

会場前にはたくさんの親御さん達が受験生の背中な手を振っていて、これから自分も本番なんだと気合いを入れながらお母さんに「頑張ってくるね」と一言いい立ち去ろうとすると、お母さんが急に手を掴み、「記念に一枚撮ってから行きなさいよ」と言うので、私は同意して写真を撮ることしました。
パシャっと一枚とり両親に背を向け受験会場に向かいました。

すると、なんだかさっきよりも体が軽く、熱も引いている気がしました。
どうしたんだろうか、まあ、運が良く治ったのかもしれない。そんなことを思いながら試験をうけました。

試験が終わり、体がドッとつかれ泣きそうになりながら帰ると、お母さん達がみんなで集まってなんだか携帯の写真をみていました。私は何か面白い写真でもあったのだろうと様子を伺っているとお母さんがいいました。「よかったね」一瞬なんのことか分からず、「はぁ？」と言う感じで母達をみると、先程見ていた写真を見せてきました。
そこには受験会場に移る私しか写っていません。「これがどうしたの？」と聞くと「よく見てごらん」と一言言われました。そうしてもう一度確認してみると私の他に大きく私を取り囲むようにある黄色いモヤと小さく黄色いモヤに取り込まれているオレンジ色のモヤがありました。黄色いモヤは私のお腹あたりでてのような形になっていて、両手にで包み込むように私の周りにいました。最初見た時、なにこれと思いましたが嫌な雰囲気はありませんでした。
今思えば、あの写真の黄色いモヤが現れてくれたから試験当日私は体が軽くなったのかもしれません。お母さんは写真を撮る前から気づいていたのだと思います。