火葬の後、姉の部屋の一角に現れる

私がまだ小学校低学年の頃の実体験のお話です。

私の部屋は家の二階にあり廊下を少し歩いた離れた場所にあります。
リビングへと続く階段へ行くには、その廊下を通って姉の部屋の前を通って階段を下ります。

小学２年生の頃、祖父がなくなりました。
ちょうど祖父の火葬が終わった日、自分の部屋で着替えをすませ、リビングへ移動をしようと思い廊下を抜け階段をおりました。
階段を降りる際、必ず姉の部屋が見えるのですが、ふと扉の開いた姉の部屋を見ると左角奥に白い服を着た男性が立っていました。

怖くなってものすごい勢いで階段を駆け下りました。
すぐに両親に話したのですが、おじいちゃんが最後にお別れを言いにきたのだろうと言うことで落ち着きました。

その数年後、曽祖母がなくなりました。そして、その時も同様に火葬を終え自分の部屋で着替えを済ませ、階段を下ろうとしていました。
ふとあのことを思い出し、姉の部屋に目をやるとそこには、白い服を着た女性が立っていました。怖くなってまた階段を駆け下り、家族にそのことを話しました。
すると、部屋の主である姉も姉も全く同じ部屋の左角奥で曽祖母を見たと言うのです。

２年前私に非常によくしてくれた大好きな祖母も天国へと旅立ちました。高校三年生であった私は興味本位と言うよりか、最後に祖母にお別れを言いたく同様に姉の部屋を見ました。しかし、そこに祖母はいませんでした。

姉の部屋の左奥角にはお札が貼ってあります。そのせいで祖母には会えなかったのか、しっかりとサヨナラを言えたと言うことなのかわかりませんが私にとって忘れられないとても不思議な体験でした。