小さいおじさんを見た話、そして三編みをされたかもしれない話

私が15歳の頃の話です。
友達と2人で外に居る時に、ちょうど向かい側の家に人が入っていくのが目に入りました。地元から少し離れた場所でしたので、もちろん知らない人の家です。
大人の男性が小さい子供を連れて家に入っていく様子でした。

しかし、よく見ると子供が小さすぎます。
男性の足首付近までしか身長がなく、私は唖然としました。後ろ姿は緑の服に緑のトンガリ帽子をかぶっていてピーターパンのコスプレのようでした。

ちょうどドアの中に入っていく寸前にこちらを振り向きました。すると、まさにおじさんの顔でした。おじさんの顔が半分、首から下が半分という完全な2頭身でした。
おじさんにしか見えない顔にインパクトがありすぎて、私は見入ってしまっていました。そのまま男性について行きドアの中に入っていきました。

すぐに友達に見たか尋ねると、携帯を触っていたらしく見ていませんでした。説明しても信じてもらえず、自分の中でも見間違いかと思っていました。

しかし、その後テレビなどで同じような話をよく見かけました。2頭身という事や、妖精のような服、顔がおじさん、有り得ないほど小さい。という有名人達の話を見て、全く同じだと思いました。
やはり私が見たのもこの小人なのかと思い始めました。

もう一度信じ始めた頃に、不思議な現象が起き始めました。
朝起きると髪にとても小さい三つ編みが出来ている事が数回ありました。
人間の指の大きさでは作れないほど極小の細かい三つ編みで、綺麗に編まれています。
小人とは無関係なのかもしれませんがタイミングがタイミングだっただけに不思議でした。
怖いという感情はなく、ファンタジーで不思議な体験でした。