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めたんさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

東海地方の心霊トンネルに関する体験談
短編 2021/08/29 19:47 951view

東海地方にある心霊トンネルに関する体験談です。
私が大学1年の頃に所属していたサークル内に、自称霊感持ちの男子がいました。
彼は普段おちゃらけているキャラクターで、いつも少し自慢気味に自身の心霊エピソードを語るので、周りの友達は霊感があることに対して半信半疑でしたが、
彼のキャラクターもあり、みんな面白半分で話を聞いていました。

サークル活動が終わったある日、そのまま友達数人でで遊んで帰ろうという話になり、
ご飯を食べに出かけました。
お酒も飲めない年齢だったのでご飯を食べて解散のつもりでしたが、話が盛り上がってしまい夜遅くなったので、このまま私のうちに来て夜通し遊ぼうということになりました。

数人は車、霊感のある彼は原付で大学に通っていたため、車組と彼の原付と別れて移動することになりました。
その際にあることを思いついたのです。彼の霊感を試そうと!

というのも私は実家から大学に通っており、家が山奥にあるためトンネルも多く、
その中に所謂、お化けトンネルと呼ばれるものもありました。
なので車で彼の原付を先導する際に、わざと道を間違えたことにしてお化けトンネルを通ってみようと思いついたのです。

彼は県外から大学に進学してきたので、私の実家もお化けトンネルも今回初めて訪れる場所なのは間違いありません。

移動を開始すると、彼は信号待ちの際などに持ち前のキャラクターで、車の窓に向かっておちゃらけた動作をしたりと、楽しい雰囲気の移動でした。

段々とトンネルが近づいてきて、車の中のメンバーはそわそわし始めていました。
そして目的のトンネルに突入。

さすがにトンネルの中は暗いし狭いので原付の彼の様子を確認することはできず、
車内には少し緊張感が漂っていましたがそのままトンネルを通過し終えました。

少し走ったところで停車し、彼に道を間違えたことを伝え、今来た道を戻って今度こそ私の家に向かいました。

家に到着し、車を停めながら車内メンバーは、何事もなくてつまらなかったなど笑っていましたが、車を降りた際に原付の彼の様子が明らかにおかしいことに気づきました。

先ほどまであんなにはしゃいでいた彼のテンションがとても低いのです。
どうしたのかと様子を聞くと、
「さっきのトンネル、なんで2回も通ったの?たくさん人がいて怖かったんだけど」と。

お化けトンネルだということは全く伝えていなかったので、その言葉を聞いた瞬間鳥肌が立ったのを覚えています。

続けて話を聞くと、「数人はこっちを向いて立っていた」とのこと。
もちろんトンネル内で車メンバーは人影など見かけていません。

今までの彼の心霊話がどこまで本当なのか事実はわかりませんが、思い返すと今でもゾッとします。

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