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不思議体験

一八さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

絶対に顔と体を隠して対応する女性
短編 2021/08/28 10:20 1,022view

この話は僕が20代の頃、宅配の仕事をしていた時の出来事です。
一般家庭に注文された商品を届けるのが基本の仕事だったのですが、1日に50個以上配達する事もあり結構しんどい事もありました。

日中に商品を配達した場合、女性が対応してくれることが多いです。
そんな女性の中に1人気になる人物がおり、今も記憶に残っています。
吉田(仮名)さんという名前にしておきます。

ある日、僕はマンションの1室に商品を配達する事になりました。
30センチほどの箱サイズになり中身はわかりません。

玄関のチャイムを鳴らして、僕は名前を呼びました。

「吉田さん。」

すると、ドアが少し開くと30代ぐらいの女性らしいのですが、姿を全部見せません。
顔と体を隠すようにして、ドアの隙間から料金を出して紙にハンコを押してきます。
そして商品を受け取るとドアをすぐに閉めるのです。

顔はほとんど分からず、当時はとても気になりました。。
最初は「恥ずかしいのかな?」と思っていました。

しかし、この吉田さんへの配達は多く、1か月に7、8回は行くようになりました。
これが3か月ほど続き、僕は吉田さんが注文している商品が気になって来ました。

ある日、吉田さんの部屋に商品を届けに行った時、「靴箱ケース」の上に箱が置いてあるのを見つけます。
吉田さんがお金を計算している時、箱の中を覗いて見ました。
すると、箱の中には「白い包帯」がたくさん入っているようでした。

こんなに長期間に渡り大量に包帯が必要になるものなのでしょうか…。
少し不思議で怖く感じた体験でした。

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関連タグ: #事故物件#記憶
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